井上尚弥が会見 コロナ禍の「10・31」マロニー戦へ決意「楽しみ。ずっと試合モード」
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを正式発表した。井上の戦績は19勝(16KO)、マロニーは21勝(18KO)1敗。
マロニー戦「10・31」正式発表
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを正式発表した。井上の戦績は19勝(16KO)、マロニーは21勝(18KO)1敗。
待ちに待った井上の試合だ。プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社も8日(日本時間9日)に発表。オンラインで会見したジャケット姿の井上は、こう心境を語った。
「いよいよという気持ちもあるけど、4月の試合が決まって延期になってからずっと試合モード。いつでも試合ができるようにと準備していた。本当に楽しみです。(コロナ禍で)延期になっていろいろ考えた。眼のけがもあり、激闘を制したばかりだったので自分にはプラスになる期間だとポジティブに捉えていた」
昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちして以来、約1年ぶりの試合。今年4月25日にWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
29歳のマロニーは2018年10月、WBSS初戦で前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定負けしたのがプロ唯一の黒星。今年6月には同級10回戦でレオナルド・バエズ(メキシコ)に7回終了TKO勝ちし、世界王座奪取に向けて井上との対戦を熱望していた。
井上はマロニーの印象について「タフであり、スタミナもあり、技術も高い選手。それも含めて自分の仕上がり次第だと思いながら、今は対策しながら練習している」と説明。「総合力的にはカシメロより高い選手。残りの期間にしっかり対策しないと危ない相手だと思う」と語った。
10月31日のハロウィンにモンスターが米ラスベガスデビューを果たす。トップランク社の発表によると、井上が保持する2団体のベルトを懸けた試合となり「(WBA正規王座は)4度目の世界バンタム級タイトルの防衛戦となる」と説明した。試合は米スポーツ専門局「ESPN+」で放送される。井上はドネア戦でWBAスーパー王座を獲得するとともに、WBA正規王座は3度目、IBF王座は初防衛を果たしていた。
2日には長野県内のミニ合宿を打ち上げ。「今回、日本のファンだけではなく世界のファンもテレビ観戦となる。自分の試合を通して元気、活力とか、また明日から頑張るぞと思えるような試合を見せたい。試合のテーマはプロデビューして8年、ゴールまで8年としたら区切りの第2章。その一発目がラスベガス。いい試合をしたい」。心身ともにラスベガスデビューに合わせていく。
(THE ANSWER編集部)