渡邉彩香から入籍した妹へ「もう大丈夫だよ」 八つ当たりした家族に届ける涙の復活V
家族に八つ当たり、記者にも愛された
トップゴルファーは、所属先など多くのスポンサーからサポートを受ける。渡邉もその一人だった。スポンサー企業が主催、協賛する大会は「ホステスプロ」として出場し、大会を盛り上げるのが一つの役目。しかし、ドライバーショットに悩み、結果の残せない日々は胸の張り裂けそうな思いだったという。
「たくさんスポンサーをしていただいて、そのホステス大会が年間通して何試合かある。去年は、そこで結果を一切残せないことがあったので、それは自分でも不甲斐ない。プロとして所属させていただいている大会で、こんなプレーをして『プロとして失格だな』という気持ちになりました」
昨年は妹の祐奈さんが入籍。これまでサブマネージャーなどでツアーに同行し、おにぎりなどの軽食のサポートもしてくれることもあった。しかし、これからはそうもいかない。
「寂しい気持ちはありますが、でも、やっぱり妹も家族ができてそっちも大事にしてほしいと思いました。私が頑張って『もう大丈夫だよ』と試合でアピールしてあげないと。こんなに早く、こんなにいい形でできてよかったなと思います。家族には八つ当たりをしたし、迷惑をかけた。(喜びを)家族に伝えたいですね」
コロナ禍の開催で家族や関係者も入場できなかった今大会。ネット中継を通じ、復活した姿を存分に届けた。
Zoomによるオンラインの優勝会見では、質問をする記者一人ひとりが「おめでとうございます」と祝福。久々に顔を合わせた渡邉は「あー、ありがとうございます!」「お久しぶりです」などと感謝を伝えて答えた。
周囲に愛される人柄で、ファンも復活を待ち望んでいた。自身の結婚については「まだないです」と苦笑い。「久々に勝っていい開幕戦になったので、次の試合でも準備を怠らずにやりたい」とコースで戦う覚悟を示した。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)