ボクシング五輪代表にバズーカ岡田が講義 成松大介「まだまだ伸びしろあると確信」
日本ボクシング連盟は新型コロナウイルス感染拡大により、活動が制限された東京五輪の予選代表、出場確定の選手に「モチベーションの維持」を目的として実施してきた「オンライン講座」の最終回を5月30日に開催。「バズーカ岡田」の異名を取る体育学者で日体大准教授の岡田隆氏が講師を務めた。
日本ボクシング連盟が開催した「オンライン講座」の最終回を5月30日に実施
日本ボクシング連盟は新型コロナウイルス感染拡大により、活動が制限された東京五輪の予選代表、出場確定の選手に「モチベーションの維持」を目的として実施してきた「オンライン講座」の最終回を5月30日に開催。「バズーカ岡田」の異名を取る体育学者で日体大准教授の岡田隆氏が講師を務めた。
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今回の企画は、4月18日にWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)から実施し、ナショナルチームのヘッドコーチ、ドクターなどにより、5月6日まで実施。緊急事態宣言が延長したことで、第2弾となる企画を16日から実施し、元世界王者の山中慎介らが協力。岡田氏が最終回となった。
16年ボディビル日本社会人選手権優勝などの実績を持ち、「バズーカ岡田」の異名で数々のテレビ番組でも活躍している岡田氏は、食生活や睡眠まで、24時間に及ぶ無理のないトレーニング知識を代表メンバーに改めて解説。1時間に渡り、非競技者でも健康に役立つような知識をレクチャーした。
男子63キロ級代表の成松大介(自衛隊体育学校)から「筋力トレーニングを始めたらケガが増えたので、やめたらケガは減ったが、筋力的に物足りなくなった。ここから先に進めるトレーニング、アドバイスはないですか」という競技者ならではの質問にも「筋トレはしなやかな動きを失わせている可能性があるので、ヨガやピラティスなどと同時進行し、必要な筋トレに絞っていく負担軽減を目指してはどうですか」などと丁寧に回答した。
参加した代表メンバーの感想は以下の通り。
〇男子57キロ級・堤駿斗(東洋大)「今日の講義を聞いて筋トレでもどこの部位を使ってどこを鍛えてるのか意識しながらやることが大切だなと思いました」
〇男子63キロ級・成松大介(自衛隊体育学校)「トレーニングの指針となる話を聞けてとてもよかった。自分はやっている考えながらトレーニングをやっているつもりだったが、まだまだ伸びしろがあると確信した。さっそく変化を加えたい」
〇男子81キロ級・梅村錬(岩手県体育協会)「ただ筋肉をつけるだけではなく、しなやかな体幹の鍛え方や体幹を使った力の伝え方を聞いて、ボクシングに通ずるものがたくさんあると思いました。骨一つ一つや健や筋肉を意識して大きい筋肉を使うためにしなやかな動きを体に覚えさせていきたいと思いました。また、睡眠や減量での栄養学についても、全部のお話が勉強になりました。自分の戦い方はどこの筋肉をつければいいかもっと自分で考えてプランを練って強くなっていきます。大変勉強になりました」
〇女子51キロ級・並木月海(自衛隊体育学校)「今回の話を聞き、身体について改めて考えることができました。ウエイトトレーニングと言っても、意識することを変えるだけで鍛えられ方が変わることも分かり、意識してやって行きたいと思いました。身体を動かす上で大切な体幹をどのように鍛えたらいいかも分かり、蛇のようにしなやかに背骨一本一本動かすトレーニングを入れていきたいと感じました。それ以外に睡眠は神経を休ませることができる大切な物、食事は身体を動かしたり調子を整え、筋肉に対しても大切だと分かり気をつけて行きたいと感じました」
〇女子57キロ級・入江聖奈(日体大)「体幹をしならせることが大切だと分かりました。ヘビを参考にしたいです」
〇女子60キロ級・濱本紗也(日大)「岡田さんが仰っていたVBTなど、実際に自分が取り組んでいるトレーニングに関するものだったので、とても勉強になりました。自分が行っているトレーニングがどの部位に効果があり、また、トレーニングをより効果的にするにはどうするべきなのか、自分に必要な筋肉は何なのか、しっかり考える理解して取り組んでいこうと思います」
〇女子69キロ級・鬼頭茉衣(中京大大学院)「私が学んでいる研究分野でもよく、JUDOに関する議論は出ており、実際の現場の対応策を聞けたのは非常に興味深かったです。戦いのスタイルに合わせたフィジカルを作り上げること、スタイルに合ったトレーニングを行うこと、体幹の重要性、筋トレのレップ数とスピードの関係、睡眠、栄養に関してなど、たくさんのお話を聞くことができ、学びが非常に多くあった。何より、体幹の重要性はぜひ取り入れたい。柔道では投げられた瞬間、脱力からの上体の入れ替え、受け身、を行っていたが、ボクシングにも当てはまると思う。例えば、接触、パンチを避けた時に、上体が崩れたとしても、柔軟な体幹があれば、バランスを崩さず次のステップ、力強いパンチにつなげることができる。普段取り組んでいるプランクだけでなく、柔軟性を意識すること、多裂筋をほぐすこと、一個一個のトレーニングに今日学んだ意識を持って取り組んでいきたい」
〇女子75キロ級・津端ありさ(西埼玉中央病院)「練習で筋トレもしていますが、1発目の速さが大事なのと、その速さでどれだけできるかということが大事と聞いて、普段意識していなかった方法なので、取り入れていきたいと思います。体幹の大切さ、肩甲骨、股関節のトレーニングがいい動きにつながるということなので、意識して取り組みたいと思います。私は結構体が硬いので、ヨガを取り入れるのは良いと思いました。また、スーパー大麦はすぐにでも食べていきます」
(THE ANSWER編集部)