「誰がイノウエを倒せるのか?」 米記者が迫るバンタム級の“4つのポイント”とは
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は米専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で3位に選出されるなど、今や世界屈指のボクサーだと誰もが認めている。米スポーツ専門局「ESPN」では井上が覇権を握るバンタム級の現状を特集。4つの観点からモンスターに迫っている。
バンタム級を「ESPN」が展望、1つ目の注目ポイントは井上の回復具合
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は米専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で3位に選出されるなど、今や世界屈指のボクサーだと誰もが認めている。米スポーツ専門局「ESPN」では井上が覇権を握るバンタム級の現状を特集。4つの観点からモンスターに迫っている。
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「誰かバンタム級でイノウエを倒す者はいるのか?」
ESPNのダン・ラファエル記者はこんなタイトルで記事を展開。4つのポイントからバンタム級の現状を探っている。まず1つ目は「この階級において、あなたが持つ最大の疑問は何か?」。
「イノウエはドネアに勝利したが、右眼窩底と鼻の右下の2か所を骨折する重傷を負った。そのことを踏まえて私の疑問はこうだ。イノウエがカシメロと戦うために戻ってきたとき、彼は変わらぬダイナミックさと止められない力を持っているのかどうか。それとも、彼はそのダイナミックさが無くなってしまうのかということだ。リングに戻ってくるまでそれは誰にも分からない」
WBSS決勝で負ったダメージから回復しているのか。本人は年明け以降、怪我をした患部の状態について「全く問題ないです。怖さも全然ないです」「気にしていません」などと再三答えているが、ラファエル記者は一つの注目ポイントだと捉えている。
2つ目のテーマは「誰がスターだ?」。これに関しては「簡単だ。それはイノウエだ」と断言し、こう続けている。
「他のファイターはかすりもしない。彼は日本のスーパースターであり、人気のファイターだ。イノウエは最近トップランク社と契約したが、カシメロとラスベガスで激突するはずだった。イノウエの最大のライバルはゾラニ・テテを11月にノックアウトしたカシメロだ」
同階級で2本のベルトを持つ井上を文句なしのスターだと断言。最大のライバルとして、次戦で激突するWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)だとしている。