【甦るラグビーW杯】敗戦国が日本を称える“ノーサイドの花道”に感動の輪「何回見ても涙出る」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ほとんどのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。日本代表は史上初の8強に進出。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレイバックする。今回は9月28日の一戦で敗れたアイルランドが日本のために作った“友好の花道”だ。日本もお返しの花道を作った粋なシーンを大会が試合後に公開すると、再生回数は110万回を記録した。
新型コロナ禍の今こそONE TEAMに― ラグビーW杯の名珍場面を日々回想する
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ほとんどのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。日本代表は史上初の8強に進出。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレイバックする。今回は9月28日の一戦で敗れたアイルランドが日本のために作った“友好の花道”だ。日本もお返しの花道を作った粋なシーンを大会が試合後に公開すると、再生回数は110万回を記録した。
歴史的金星の裏でスポットライトを浴びた。試合後にピッチ上に広がった光景が、熱狂した日本に爽やかな風を吹かせた。両チームが客席に挨拶し、先に引き揚げようとしたのはアイルランド。しかし、ピッチを出るあたりで選手たちが足を止め、2つに分かれ、列を作った。視線を向けたのは、日本の選手たちに対して。歓喜に沸いた観衆から大声援を浴びた勝者に花道を作り、迎え入れようとしたのだ。
そして、日本の選手たちはその間を通って引き揚げていく。アイルランド選手は拍手を送り、時に日本の選手の肩を叩いた。すると、日本もお返しだ。全員が通りすぎると、今度は日本の選手たちが2つに分かれ、花道を作る。その間をアイルランドの選手たちが通り、日本が拍手で迎え入れる。互いに対するリスペクトが伝わる、ラグビーならではのシーンだ。
大会の日本語版公式ツイッターが実際のシーンを動画付きで公開すると「何回見ても涙出る」「魂が揺さぶられる」「これぞノーサイドの精神」「最高のスポーツ精神」「なんと美しい光景」「最高の友情ですね」「心から尊敬」と感動の声が広がり、再生回数は現在までに112万回を突破した。試合は当時世界ランク9位の日本が同2位のアイルランドを破るという歴史的金星となった一戦。それでも、勝者も敗者も互いにリスペクトを示すノーサイドのシーンは、感動を呼んでいた。
(THE ANSWER編集部)