睨み合ったまま動かない UFCで消極的すぎる凡戦にファン激怒「史上最悪の戦い」
世界最大の総合格闘技UFCでの注目のファイトが大ブーイングを浴びている。7日(日本時間8日)に行われたミドル級のタイトルマッチ。王者イスラエル・アデサンヤ(ナイジェリア)は同級3位のヨエル・ロメロ(キューバ)に勝利し、初防衛に成功したのだが、両者あまりに手数の少ない凡戦だと批判の的に。実際にまったく手を出さない序盤の攻防を、米メディアが動画付きで公開。「史上最悪」「チケット買った人が気の毒だ」などと顰蹙を買っている。
見せ場のほぼないタイトルマッチにファンから大ブーイング
世界最大の総合格闘技UFCでの注目のファイトが大ブーイングを浴びている。7日(日本時間8日)に行われたミドル級のタイトルマッチ。王者イスラエル・アデサンヤ(ナイジェリア)は同級3位のヨエル・ロメロ(キューバ)に勝利し、初防衛に成功したが、両者あまりに手数の少ない凡戦だと批判の的に。実際に全く手を出さない序盤の攻防を米メディアが動画付きで公開。「史上最悪」「チケット買った人が気の毒だ」などと顰蹙を買っている。
消極的にも度が過ぎる。2人は睨み合ったまま、様子を見続けている。ステップを踏み、チャンスを伺う王者に対し、ガードを高く上げて微動だにしないロメロ。緊張感のある立ち上がりかと思われたのだが、10秒、20秒、30秒……。膠着状態が続く。王者が踏み込もうとすれば、挑戦者が後ろに下がる。これでは全く試合にならない。
そのまま約1分が経過、この後も大きな盛り上がりはなく、手数の少ない状態が続く両者。退屈過ぎる一戦。しびれを切らしたレフェリーは、4ラウンドには両者に“手を出せ”と通告したが、最後まで激しく打ち合うようなシーンは訪れなかった。ローキックなど、わずかに手数で上回ったアデサンヤが3-0判定で防衛に成功した。
凡戦と言わざるをえないような一戦は米メディアでも話題に。スポーツ専門局「ESPN」のスポーツ情報番組「スポーツセンター」の公式インスタグラムでは、「イスラエル・アデサンヤ対ヨエル・ロメロの第1ラウンドが……興味深い。第4ラウンドが開始されるとレフェリーのダン・ミラグリオッタは両選手対し、審判が“点数をつけられるよう何かするように”と要求」と文言を添えて、実際のシーンを動画で公開。するとこれを見た米ファンからはブーイングが降り注いでいる。
「2人ともコントローラーが壊れたのか」
「史上最悪の戦い」
「この試合を金払って見に来ているって想像してくれよ」
「チケット買って見に行った人が気の毒だね」
「今まで見てきたUFCのメインイベントも最も無価値」
「リング上の第三者がファイターに『戦え!』と言うとか、どうかしてるよね」
かみ合わないことはボクシングなどでもままあること。それでも熱戦を期待したファンにとっては恨み言を並べざるを得ない試合だったようだ。
(THE ANSWER編集部)