「ISU初代MVP賞」は羽生結弦だ 恩師オーサー氏が断言「私の教え子だからじゃない」
ライバル関係の意義も強調「チェンとの偉大な戦いが前に進める」
このように、羽生がフィギュア界で国際的な影響力を誇っていることを強調。「彼はフィギュアスケートのマーケティングやPRのために世界中でどれだけのことをしたでしょう。ISUにとってこれはでき上がっているブランドなのです。彼は観衆やテレビ、スポンサーを引きつけ、テレビの視聴率を上げます。彼は単純にベストの中のベストなのです」とも指摘した。
もちろん、リンク外だけに価値があるわけじゃない。リンク内のライバル関係も競技を盛り上げている。「ネイサン・チェン(米国)との偉大な戦いがあります。こういう異なった2人の素晴らしいスケーターはお互いを前に進めます。これは全体としてフィギュアスケートすべてにとってとても素晴らしいことなのです」とチェンとの関係を歓迎した。
加えて、自身の現役時代に88年カルガリー五輪金メダリストとなったブライアン・ボイタノ氏とのライバル関係について振り返って上で「思い出してください、最初にトゥクタミシェワとソトニコワがいて、その後にリプニツカヤが現れた。なので、健全な競争は良い効果だけを生み、我々を一つの場所に立ち止まらせません」と持論を説いた。
「まさにブライアン・ボイタノが、私がより成長するのを助けたことは明白です。だからこそ、ユヅルにもそういった競争が必要なのです。最初はハビエル・フェルナンデス、その後にパトリック・チャン、そして今はネイサン・チェン。これは彼にとってとても重要です」
こう力説したオーサー氏は、フェルナンデス、チャン、チェンといった男子フィギュア界のそうそうたるメンバーと激闘を繰り広げてきた羽生の重要性を訴えていた。「ISUアワード」は24日(日本時間25日)に発表される予定。恩師も認める功績は認められることになるか、注目をもって見守りたい。
(THE ANSWER編集部)