大迫傑、涙の激走に父も感激 出場決断は「良い選択」と労う「自分で勝ち取った」
残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュした。自らが持つ日本記録を更新し、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦で東京五輪代表に大きく前進。見届けた父は偉業をねぎらった。
父・猛さんが労う「自分で選択して勝ち取ったので何より」
残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュした。自らが持つ日本記録を更新し、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦で東京五輪代表に大きく前進。見届けた父は偉業をねぎらった。
文字通り、日本一の息子となった。日本新記録を達成。レース後は男泣きした大迫に「おめでとう」と声をかけた父・猛さんは「彼の目標が叶うのであれば、すごくうれしい。彼は目標に向かって頑張ると思っているので、安心して見ています」と五輪出場を手繰り寄せる結果にほっとした表情を見せた。
レース終盤、大迫は腹部を押さえながらも懸命に走っていた。その姿に不安はなかったという。「もう距離が短かったので、彼らにとってはあの距離は大丈夫かなと」と振り返った。
東京五輪代表の残り1枠は、今大会とファイナルチャレンジ第3戦のびわ湖毎日(3月8日)で大迫が2018年に記録していた従来の日本記録より1秒速い設定タイム2時間5分49秒を切った最上位者が内定する。両大会で突破選手がいなければ、MGC3位の大迫が代表になる予定だった。
出場せずに、結果を待つこともできたが「良い選択をした。彼が満足いくことをしてくれれば、僕らは満足。彼の中で、自分で選択して勝ち取ったので、何よりです」と息子の挑戦を喜び、労った。
「偉いなと思います。中学校から始めて、ずっと集中しているというのはすごく尊敬している。誇りに思います」と最後も最大限の称賛を送った。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)