東京マラソン、中国人記者のエール要望に奮闘約束 大迫傑「熱い走りで元気与える」
3月1日に行われる東京マラソンの会見が28日、都内で行われた。東京五輪男子代表の3人目を選考するMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジの第2戦。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、異例の規模縮小となった大会で日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)、前保持者・設楽悠太(ホンダ)、井上大仁(MHPS)らが残り1枠を懸けて争う。会見では、感染者が増加する中国のメディアからメッセージを求められた。
「3・1」東京マラソン、一般ランナーの不参加に設楽「出られない人のためにも…」
3月1日に行われる東京マラソンの会見が28日、都内で行われた。東京五輪男子代表の3人目を選考するMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジの第2戦。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、異例の規模縮小となった大会で日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)、前保持者・設楽悠太(ホンダ)、井上大仁(MHPS)らが残り1枠を懸けて争う。会見では、感染者が増加する中国のメディアからメッセージを求められた。
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世界中を騒がせる感染症の影響を受け、次々と競技、イベントの中止や延期が発表されている中、東京マラソンは一般ランナーの参加を取りやめ、エリートの部約200人の参加という措置をとって行われる。会見は関係者や報道陣にマスク着用など予防策を呼びかけ、選手への囲み取材はなし。選手たちの座る壇上と報道陣との間には約10メートルほどのスペースがとられた。
会見では、中国放送局「上海テレビ」の東京駐在の中国人記者が挙手。「一般ランナーが出場できませんが、日本の人は沿道で応援ができます。ただ、中国の人はテレビを通して皆さんのレースを見守る、応援する。そういう方々に対してメッセージをお願いします」と選手たちに話を振った。すると、大迫は「僕らが熱い走りをすることで元気を与えられると思うので、頑張っていきたいなという、そういう思いです」と語った。
設楽は「今回は一般ランナーが参加できないという形になって、自分にとってマラソンというのは本当に沿道の応援に限らず、一般ランナーとすれ違って聞こえる応援も力になっています」と同じランナーたちの存在の大きさを強調。「なので、今回出られない一般ランナーのためにも今回も全力で頑張りたいと思います」と約束した。
一般ランナーの参加取りやめにより、中国在住者で出場できなくなった人もいる。井上は「世間が大変な中でこうやって大会に出場させていただけるということは、すごく貴重なことだと思います。今回出られなかった人たちに顔向けできるような、応援していただけるような走りをしっかりやっていきたいと思いますので、是非応援のほどよろしくお願いします」と言葉を並べた。
東京五輪代表残り1枠は、今大会とファイナルチャレンジ第3戦のびわ湖毎日(3月8日)で大迫の日本記録より1秒速い設定タイム2時間5分49秒を切った最上位者が内定する。両大会で突破選手がいなければ、昨年9月のMGC3位の大迫が代表となる。五輪代表争いの“最終決戦”。海外でも注目が集まっている一戦へ、選手たちは最後の調整に入る。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)