女子にも波及する「トモアスキップ」とは? エース・野口啓代も挑戦「タイム変わる」
東京五輪新種目となったスポーツクライミングのスピードジャパンカップは22日、東京・昭島市で行われ、東京五輪代表に内定している野口啓代(あきよ・TEAM au)は4位に終わった。初優勝とはならなかったが、五輪本番を見据えて新技の習得中であることを明かした。17歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝し、9日のボルダリングと合わせて2冠を達成した。
東京五輪新種目のスポーツクライミング、スピードの日本一決定戦で野口啓代は4位
東京五輪新種目となったスポーツクライミングのスピードジャパンカップは22日、東京・昭島市で行われ、東京五輪代表に内定している野口啓代(あきよ・TEAM au)は4位に終わった。初優勝とはならなかったが、五輪本番を見据えて新技の習得中であることを明かした。17歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝し、9日のボルダリングと合わせて2冠を達成した。
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五輪金メダルへの階段を上っている。ホールド(突起物)の位置が統一され、高さ15メートルの壁を登ってタイムの速さを競うスピード。野口は準決勝で伊藤に敗れたが、見据えているのは夏の五輪だ。「トモアスキップをするかどうかでタイムが変わる」。世界の頂きへ、信頼を寄せる技の存在を明かした。
トモアスキップとは、男子の複合世界王者・楢崎智亜(ともあ・TEAM au)がスタート直後のホールドを使わずに直線的に登る独自のスタイル。海外選手もこぞってまねをするなど世界を席巻し、この日優勝した伊藤も取り入れている。足を滑らせるなどミスのリスクもあるが、野口は「0秒3から0秒5くらいは縮まると言われている」と確実にタイム短縮に繋がるという。
日本のエースから技を盗み、2日前に自己ベストを更新。この日は「昭島は結構滑る」と今大会の壁の特徴を考慮して新技は封印したが、これから続く国際大会では投入予定だ。「五輪本番で成功できるかなと思う。五輪までに8秒6か8秒7を出したい」。東京五輪での引退を表明している。女子の第一人者は最後の一瞬まで飛躍を目指す。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)