プロモーターのギボンズ氏「おそらくはテテ戦で手にしたものの3倍に…」

　ボクシングのWBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者・井上尚弥（大橋）は4月25日（日本時間26日）に米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ（フィリピン）と対戦することを発表。日本人初の3団体統一戦は大きな注目を集めているが、カシメロのプロモーターを務めるショーン・ギボンズ氏は井上に対して激しく挑発する一方で「人生最大のマネーをゲットする。テテ戦の3倍以上だ！」と井上効果でファイトマネー3倍増を明かしている。地元紙「フィリピン・スター」が報じている。

　30歳のキャリアでカシメロはニカラグア、アルゼンチン、パナマ、メキシコ、中国、米国、英国で勝利を挙げてきた。記事では敵地を転戦するスタイルから「ロードウォリアー」と呼ばれているが、2012年のプロ転向以来、29勝4敗の男はパウンド・フォー・パウンド（PFP）3傑に君臨する井上との3団体統一戦で人生最大のファイトマネーを手にすることになったという。

「彼はイノウエ戦で人生最大の小切手を手にすることになる。おそらくはテテ戦で手にしたものの3倍以上だろう。カシメロは単なるパワーパンチャーではない。頭脳派でもあるんだ」

　伝説の6階級制覇王者マニー・パッキャオが運営するMPプロモーションズに所属するカシメロ。同社のプロモーターを務めるギボンズ氏はこう語ったという。聖地ラスベガスで行われるメインカード。キャリア最高のファイトマネーがカシメロには約束されていると明かした一方で、井上陣営に対する口撃を止めようとしない。

「イノウエのやることに秘密はない。イノウエはカシメロと対峙し、被弾することになる。ドネアはほとんどKOしそうになった。彼はダメージを受けて、クリンチした。しかし、ドネアは仕留めきれなかった。カシメロがイノウエを痛めつければ、彼が倒し切ることは確信してもいい」

　激闘となったワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ（WBSS）決勝を引き合いに出して主張したギボンズ氏。かつてカシメロの勝利に「自宅を賭けてもいい」とまで発言しており、愛弟子の勝利を信じてやまない様子だった。