体調不良だったチェン、衝撃の“SP世界最高点”に自画自賛「スケート人生最高のSP」
フィギュアスケートの全米選手権は25日(日本時間26日)、男子ショートプログラム(SP)が行われ、4連覇を目指すネイサン・チェンが国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、世界最高得点となる114.13点で首位発進した。全米フィギュア協会は驚異の高さで決めた冒頭の4回転フリップを動画付きで速報するなど驚きは拡散。本人も「人生最高のSPかもしれない」と振り返っている。
全米選手権114.13点で首位発進、大会前は2週間練習できなかった期間も…
フィギュアスケートの全米選手権は25日(日本時間26日)、男子ショートプログラム(SP)が行われ、4連覇を目指すネイサン・チェンが国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、世界最高得点となる114.13点で首位発進した。全米フィギュア協会は驚異の高さで決めた冒頭の4回転フリップを動画付きで速報するなど驚きは拡散。本人も「人生最高のSPかもしれない」と振り返っている。
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世界王者が異次元のパフォーマンスを見せつけた。チェンは冒頭で高さのある4回転フリップを余裕をもって着氷。5.19点の加点を引き出すと、以降も3回転アクセル、4回転―3回転の連続トーループもミスなく決めた。完璧な演技で叩き出されたスコアは114.13点。非公認ながら世界最高得点だった。
全米フィギュア協会公式ツイッターは驚異の高さで決めた4回転フリップを動画付きで公開し、米スポーツ専門局「NBCスポーツ」は大会をレポート。記事によると、エール大学在学中の20歳は二足の草鞋で競技を続けるため、コーチとは3000マイル(約4830キロ)離れた状態でビデオチャットを使いながら、指導を受けていたという。
困難な状況はそればかりではない。記事では「チェンはまだ本調子ではない。なぜなら、1月にウイルスに感染したので2週間、何も活動ができなかったからだ」と紹介。今月に入って休養期間があり、短い時間で調整することを強いられながら、これだけのハイスコアを叩き出したという。
さらに、本人のコメントもレポート。チェンは「もしかすると、私のスケート人生の中で最高のSPだったかもしれません。全てを落ち着いて、ペース良くできました。私のやっていることが全て自分でコントロールできているような感覚です」と語り、キャリア最高のSPと自画自賛するほどの出来だったという。
大会4連覇がかかる26日(日本時間27日)のフリーではさらなるインパクトを残せるか。世界選手権2連覇中の王者の舞いから目が離せない。
(THE ANSWER編集部)