怪物ワイルダーが“暗黒のヘビー級”を変えた 米メディア絶賛「全盛期の同級No.1だ」
陣営の「史上最強パンチャー」評価も「その発言は誇張とは言えない」
その上で18年12月に引き分けに終わった初戦を振り返り、「過去に戦った相手はどれも退け、2018年のラスベガスでのフューリー戦では彼を2度もダウンさせた。12ラウンド目のダウンから奇跡的な立ち直りこそ見せてはいるが、これはワイルダーが真のチャンピオンであると示しているようなものだった」と高い評価を与えた。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
フューリーとの死闘で完全に見方を変えたワイルダー。以降の2試合はいずれもKOで終わらせており、フューリーの前トレーナーが直近のルイス・オルティス戦後に「ワイルダーがボクシング史上最強のパンチャーだろう」と語った発言について、記事でも「数多の強打者がこれまで存在してきたが、その発言は誇張とは言えないのではないか」と見解を示している。
「2015年のスタイバーン戦でワイルダーはワイルドで粗削りなボクサーと見られていた。ただ、そのような認識も変わってきている。ワイルダーはクラシックなボクサーとは程遠く、自身のスタイルを持って新たな一面を我々に見せ続けている」
こう記した上で「5年前のスタイバーン戦、ワイルダーは最悪の階級にいるタイトルホルダーの一人だった。しかし、今や10度の防衛を果たし、フューリーとの戦いを間近に控えている。我々はヘビー級全盛期の最中にいる。そして、その時代を牽引するの者こそワイルダーなのだ」と空前の盛り上がりを見せる同級において中心にいる存在と断言している。
今や、ボクシング界の華といえるKOで世界を熱狂させる存在となったワイルダー。多くのボクシングファンが待ち望んでいる「2.22」ではどんな戦いを見せているのか。もちろん、ヘビー級最強の称号を渡すつもりはさらさらないだろう。
(THE ANSWER編集部)