怪物ワイルダーが“暗黒のヘビー級”を変えた 米メディア絶賛「全盛期の同級No.1だ」
ボクシングのWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)は2月22日に元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)との“世紀の再戦”を迎える。43戦42勝(41KO)1分けで驚異のKO勝率98%を誇るKOモンスターは大きな注目を浴びているが、米メディアはかつて暗黒と言われたヘビー級を変えた歴史を特集。「現状では、彼こそNo.1と言える」「全盛期のヘビー級を牽引している」と絶賛している。
WBCタイトル奪取後の道のりを紹介、目下のヘビー級は全盛期に
ボクシングのWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)は2月22日に元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)との“世紀の再戦”を迎える。43戦42勝(41KO)1分けで驚異のKO勝率98%を誇るKOモンスターは大きな注目を浴びているが、米メディアはかつて暗黒と言われたヘビー級を変えた歴史を特集。「現状では、彼こそNo.1と言える」「全盛期のヘビー級を牽引している」と絶賛している。
「デオンタイ・ワイルダー、自らの力でヘビー級を復活させる」との見出しで報じたのは、米ヤフースポーツだった。記事では5年に渡ってWBCタイトルを保持しているワイルダーについて「それでも、なおワイルダーというボクサーへの疑問は残る」とまずは決して王座奪取当初は高い評価を受けていなかったという過去を紹介している。
15年1月にバーメイン・スタイバーンを破って初めてベルトを獲得したワイルダー。記事では「その勝利は、彼の対戦相手の質にだけでなく、ヘビー級全体への疑問を呈することになった」「5年前、ワイルダーがヘビー級を暗黒時代から引きずり出す救世主になるという保証があったわけでない」などと正直に記している。
当時は32戦32勝、KO率100%という戦績ながら、それ以前の相手も力差がある相手ばかりだったと指摘。なかでも、マリク・スコット、セルゲイ・リャコビッチ、オードリー・ハリソンという注目の対戦相手こそいたが、いずれの勝利についても高い評価を与えず、「ワイルダーが特別なボクサーであるということを彼は示せなかった」と分析した。
しかし、世界王者となったワイルダーは連戦連勝でKOでなぎ倒してきた。そして、風向きが変わったのが、今回のタイソン・フューリーとの再戦を受けたことだという。これによって「世界最強のヘビー級は誰かという議論において、ワイルダーに向けられた疑いは晴れただろう。現状では、彼こそNo.1だと言えるだろう」と指摘した。