応援団、学ラン、神宮… 英BBCが東京六大学の伝統に関心「日本野球の独特な世界」
「ouendan(オウエンダン)」の学生服に脚光「選手を鼓舞する上で極めて重要」
「何人かの男の応援指導員がいて『ouendan(オウエンダン)』と日本では言われている。彼らは独特な日本の学制服を着ている。これは選手のスピリットを鼓舞する上で極めて重要なものだ」と伝統的な黒の学ラン姿に関心を示した。
選手も野球部として活動する際、グラウンド外では学生服を着用しており、同じく慶応NY学院出身の投手・西山健太(4年)は学ラン姿で「慶応大学では、これを第2次世界大戦から着用しています。そして変更していません。この制服を着ることは一種の誇りです」と英語で説明している。
また、字幕では「日本の野球はスターだけのものではない」と説明。慶大には150人以上の部員がおり、森田は「思うに米国でプレーしている人たちと私たちの野球に対する感情は違います。自分たち全員、チームそしてチームメートのことが大好きです。チームメートのために戦うことができます。侍精神ですよ!」と笑顔で語っている。
映像では、夏の東京五輪で野球が復活することを紹介した一方で、神宮は大会後に取り壊しとなる予定と伝えた。「しかし、大学と応援団の存在が、過去から切り離されることはないだろう」と伝統の重さを説いた。
西山は「東京六大学野球はただの野球の試合ではありません。伝統的なものですから。慶応大学にゆかりのある人は皆、慶応のことを応援してくれるでしょうし、そうすると……繋がっているって感じるんですよね」と明かしている。日本で独自の文化を築いてきた東京六大学野球。その足跡は英公共放送からも高い関心をもって取り上げられていた。
(THE ANSWER編集部)