42勝41KOの怪物ワイルダーはタイソン以上か 米メディア比較「一発で凄まじい衝撃」
ボクシングの華といえるヘビー級で43戦42勝41KOと圧倒的な戦績でWBC世界王者に君臨するデオンテイ・ワイルダー(米国)。米メディアは過去の同級レジェンド、マイク・タイソン、ジョージ・フォアマン(ともに米国)と比較する特集を組み、「ワンパンチの衝撃はタイソン、フォアマン以上かもしれない」と絶賛している。
ワイルダーをタイソン、フォアマンと比較する特集掲載
ボクシングの華といえるヘビー級で43戦42勝41KOと圧倒的な戦績でWBC世界王者に君臨するデオンテイ・ワイルダー(米国)。米メディアは過去の同級レジェンド、マイク・タイソン、ジョージ・フォアマン(ともに米国)と比較する特集を組み、「ワンパンチの衝撃はタイソン、フォアマン以上かもしれない」と絶賛している。
今も記憶に新しい昨年11月に行われた同級3位ルイス・オルティス(米国)との防衛戦だ。序盤から苦戦を強いられていたが、7回の残り10秒を切った終了間際だった。オルティスの一瞬の隙を突き、ワンツーから右ストレートを顎に一閃。相手を豪快にキャンバスに沈め、試合を一発で終わらせた。世界に衝撃を走らせたKOは米リング誌の「年間最高KO賞」も受賞した。
通算42勝のうち、実に41戦がKO勝ち。驚異のKO勝率98%を誇る怪物について、米ボクシング専門メディア「ワールドボクシングニュース」は「ワイルダーのKO記録に対してタイソン、フォアマンとの比較」と見出しを打ち、興味深い特集を掲載した。
記事では「ワイルダーは時代と彼の能力を証明した。彼の対戦相手はリング上ではどうすることもできないし、彼がトップレベルに君臨するに値することを我々に再認識させた」と紹介した上で「現代のボクサーではタイソン、フォアマンに匹敵し、『ザ・ブロンズボンバー(銅の爆撃機)』は最も恐ろしいパンチを持つボクサーの一人となった」と称賛している。
その上で過去のレジェンドを引き合いに出した。「ワイルダーの41KOは猛烈な強さを誇り、ワンパンチで凄い衝撃を与える。タイソンやフォアマンも豊富なパンチを誇っていたが、それ以上かもしれない」と指摘。「頭に入れてほしいのだが、タイソンとフォアマンはいかなる場面でも試合を遂行するためにブローを多用していた。これがワイルダーとの違いだ」と分析した。