[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

1日3000円使える部員44人のサッカー部 「練習後の補食」の良い組み合わせは?

Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は読者から「THE ANSWER」に届いた質問に回答します。

補食に果汁100%のオレンジジュースを取り入れるのも有効
補食に果汁100%のオレンジジュースを取り入れるのも有効

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は読者からの質問に回答

 Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は読者から「THE ANSWER」に届いた質問に回答します。

 ◇ ◇ ◇

「私はサッカー部のマネージャーを務めています。来月から練習後の補食を部員に出すことになりました。部員は44名、1日約3000円使えます。よい補食の組み合わせをいくつか教えて頂きたいです」(10代・女性)

 一番のおすすめは「チョコミルク」です。これは、牛乳にチョコレートシロップを加えたもの。欧米ではトップアスリートの間でも定番の補食の一つです。

 練習後に補食を摂る目的は、筋肉のエネルギー源となるグリコーゲン(エネルギー源)の素早い回復です。理想的なリカバリー食は、水分・炭水化物(糖質)・タンパク質が一緒に摂れるもの。水分は汗で失われた体内の水分を、糖質はグリコーゲンの材料の材料を補充。そして、たんぱく質は筋肉のダメージを修復してくれます。

 サッカーのように持久力が求められるうえ、ダッシュやジャンプなど強度の高い運動を繰り返した後は、激しくエネルギーを消耗しています。また、筋肉に貯蔵されているエネルギー源(グリコーゲン)も使い切っている状態です。それらをなるべく早く補うと、回復が早まります。

 まずは水分と糖質をセットで摂ることを第一に考え、可能であれば、たんぱく質もできるだけ摂る、という優先順位で考えましょう。

 チョコミルクの作り方ですが、牛乳200ml(9.6g、たんぱく質6.6g)に市販のチョコレートシロップを大さじ1杯=20g(糖質12.8g)加えるだけ。チョコレートシロップは冷たい牛乳でもちゃんと溶けます。

1 2

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集