1日3000円使える部員44人のサッカー部 「練習後の補食」の良い組み合わせは?
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は読者から「THE ANSWER」に届いた質問に回答します。
公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は読者からの質問に回答
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は読者から「THE ANSWER」に届いた質問に回答します。
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「私はサッカー部のマネージャーを務めています。来月から練習後の補食を部員に出すことになりました。部員は44名、1日約3000円使えます。よい補食の組み合わせをいくつか教えて頂きたいです」(10代・女性)
一番のおすすめは「チョコミルク」です。これは、牛乳にチョコレートシロップを加えたもの。欧米ではトップアスリートの間でも定番の補食の一つです。
練習後に補食を摂る目的は、筋肉のエネルギー源となるグリコーゲン(エネルギー源)の素早い回復です。理想的なリカバリー食は、水分・炭水化物(糖質)・タンパク質が一緒に摂れるもの。水分は汗で失われた体内の水分を、糖質はグリコーゲンの材料の材料を補充。そして、たんぱく質は筋肉のダメージを修復してくれます。
サッカーのように持久力が求められるうえ、ダッシュやジャンプなど強度の高い運動を繰り返した後は、激しくエネルギーを消耗しています。また、筋肉に貯蔵されているエネルギー源(グリコーゲン)も使い切っている状態です。それらをなるべく早く補うと、回復が早まります。
まずは水分と糖質をセットで摂ることを第一に考え、可能であれば、たんぱく質もできるだけ摂る、という優先順位で考えましょう。
チョコミルクの作り方ですが、牛乳200ml(9.6g、たんぱく質6.6g)に市販のチョコレートシロップを大さじ1杯=20g(糖質12.8g)加えるだけ。チョコレートシロップは冷たい牛乳でもちゃんと溶けます。