インド首都から100kmの村から五輪王者に コーチなし、YouTube独学…環境を言い訳にしない成長のマインド【東京世界陸上】

恵まれない環境で成長「何よりも努力と忍耐が大切だ」
アスリートにとって指導者の存在は重要な要素の一つ。でも、それは全てじゃない。「大切なのは良い仲間の言うことを聞いて、若い頃は無理しないこと。遠くに投げたり、良いパフォーマンスをしたりする時間はまだまだあるよ」。競技を始めて4年が経った頃、豪州のコーチに指導を受けるようになり、実力を伸ばした。
21年の東京五輪では金メダルを獲得。陸上においてインド史上初の快挙を成し遂げ、一躍スターとなった。23年の世界陸上ブダペスト大会でも優勝。世界大会でのメダルは4つを数え、世界から注目を浴びる存在となった。
スポーツをする上で最も重要なことは何か。指導者、トレーニング施設、使用する用具……もちろんこれらの要素は大切。ただ、恵まれない環境の中で競技を始め、トップまで上り詰めた五輪王者だからこそ伝えられることがある。
「僕はとても小さな村の、とても質素な家庭で育った。僕がそういうところから来たんだから、一生懸命に練習して、自分を信じれば、国のために戦えて、メダルを獲得できるということだ。自分を信じて、健康を維持して、良い食事を摂り、しっかり休んで、コーチを信じること。そして何よりも努力と忍耐が大切だ」
可能性は無限大。手にした金メダルがそれを証明している。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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