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「食べると胃袋は大きくなる」の噂は本当? 子どもの食べる力の維持に必要なこと

体を大きくしたい子どもたちは「食トレ」も大事

 ポイントは「たくさん食べられる人は、胃が柔らかく、大きく膨らむことができる」ということです

 静的ストレッチを、継続して行うと、筋肉の柔軟性は徐々に上がり、体が柔らかくなりますよね。内臓も筋肉でできていますから、胃も同じです。ストレッチを継続する、つまり、表面積を広げるためにたくさん食べることを繰り返すことにより、だんだん大きく膨らませることができるようになるのです。

 また、胃の中の食べ物の量に合わせて、胃液に含まれる消化酵素(食べ物を分解し、消化・吸収を促す酵素)は分泌されるといわれています。

 つまり、胃が柔らかく、伸長収縮がすごく活発にできる方は、たくさん食べられるし、消化も早い、ということ。逆に、伸長収縮の弱い人はちょっと食べるだけで、お腹いっぱい、という状態になってしまいます。

 体を大きくしたい、もっと食べられるようになりたい子どもたちは、少し無理をしてでもたくさん食べられるようにトレーニングする「食トレ」も大事です。

 例えば、お茶碗を一回り大きくしてご飯を自然と多く盛れるようにする、おかずを1品増やすなど、少しずつでいいので、「ちょっと無理してでも頑張って食べる」ことを続け、胃の柔軟性を上げましょう。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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