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部活の試合当日、能力を引き出す食事の基本 指導者も悩む「昼ごはんのタイミング」は?

消耗した試合後は「タンパク質と炭水化物」の補食を

 最後に試合後ですが、試合の日は体力を非常に消耗し、とても疲れています。試合のシーズンは翌日も試合がある場合も多いと思うので、なるべく早く、疲労をとってあげることが重要です。

 その日の最後の試合が終わったらすぐに、タンパク質と炭水化物を補食で摂ります。すぐ、といっても試合直後でなくてOK。着替えが終わった後、ミーティングをしながら、あるいはその後に、試合会場で食べましょう。たくさん食べる必要はありません。パンやおにぎり、カステラなどと一緒に、牛乳やプロテインを飲むと良いですよ。

 そして帰宅後に夕食を摂ります。この日は疲れと緊張によるストレスから、胃腸の機能が非常に落ちているので、とにかく消化のよいものを食べること。炭水化物とタンパク質、そして水分がたっぷり摂れる食事が理想的です。秋冬であれば、ちゃんこ鍋や煮込みうどんといった鍋物が良いと思います。

 本来であれば、試合当日の食事は、練習試合などで予行練習をしておくと、胃の調子や体の動きはどうか、ウォーターローディングをするといつ、トイレに行きたくなるかなどがわかるので、安心です。来シーズンは試合期の前から、練習しておくとよいですよ。

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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