部活の試合当日、能力を引き出す食事の基本 指導者も悩む「昼ごはんのタイミング」は?
消耗した試合後は「タンパク質と炭水化物」の補食を
最後に試合後ですが、試合の日は体力を非常に消耗し、とても疲れています。試合のシーズンは翌日も試合がある場合も多いと思うので、なるべく早く、疲労をとってあげることが重要です。
その日の最後の試合が終わったらすぐに、タンパク質と炭水化物を補食で摂ります。すぐ、といっても試合直後でなくてOK。着替えが終わった後、ミーティングをしながら、あるいはその後に、試合会場で食べましょう。たくさん食べる必要はありません。パンやおにぎり、カステラなどと一緒に、牛乳やプロテインを飲むと良いですよ。
そして帰宅後に夕食を摂ります。この日は疲れと緊張によるストレスから、胃腸の機能が非常に落ちているので、とにかく消化のよいものを食べること。炭水化物とタンパク質、そして水分がたっぷり摂れる食事が理想的です。秋冬であれば、ちゃんこ鍋や煮込みうどんといった鍋物が良いと思います。
本来であれば、試合当日の食事は、練習試合などで予行練習をしておくと、胃の調子や体の動きはどうか、ウォーターローディングをするといつ、トイレに行きたくなるかなどがわかるので、安心です。来シーズンは試合期の前から、練習しておくとよいですよ。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)