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量を食べられない子どもを解決 悪者にされがちな「脂質」を味方につける食べ方とは

脂質を味方につける食べ方とは?

 これを解決する方法の一つが、脂質を味方につける食べ方です。脂質は炭水化物よりも、少量でたくさんのエネルギーが摂れます。調理油などで脂質を加えると、見た目の食事量を少なくすることができ、子どもたちの「たくさんの量を食べなければいけない」という気持ちの負担も減ります。

 ただし、脂質であればなんでもよいというわけにはいきません。肉の脂身やバター、生クリームなど「飽和脂肪酸」と呼ばれる脂質は、常温ですと固形の脂です。これらは体内でも固まりやすく、摂りすぎると血液性状が悪くなるなど、健康を害します。また、液体の油のなかでも、外食や市販のお弁当やおかずに使われる揚げ油は、筋肉等、体の痛みにつながるような炎症反応を引き起こす恐れがあります。

 これらの油がすべてNG、とお伝えしているのではありません。家庭で肉や揚げ物、炒め物を食べることは、もちろんOK。それに加え、スポーツをする子どもたちには、是非、よい油を積極的に摂ってほしいのです。

 よい油の代表が、体の炎症を抑える「オメガ3(n-3系脂肪酸)」と呼ばれている油です。代表的なのは魚の油。私も選手たちに「毎日1~2品は魚を食べましょうね」と、いつもお話ししています。

 魚の中でも、特に鮭やアジ、サバ、サンマといった青魚、青魚のイワシの稚魚であるしらすがおススメ。また、鯖缶、ツナ缶なども調理がしやすく、食べやすいので、ストックしておくと便利です。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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