子どもの体を大きくするために大切なこと 「食事の中身」だけじゃない“2つの意識”
栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第21回は「腸をケアする食べ方」について。
連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第22回
栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第21回は「腸をケアする食べ方」について。
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体を大きくし、毎日、元気にスポーツに取り組むためには、食事の内容だけでなく、摂った栄養をしっかり吸収できる体に整えることも大切です。
食べたものが体に入る本当の入口は、「口」ではなく「小腸」といわれています。
腸は大きく小腸と大腸に分かれますが、それぞれに役割があります。大腸は主に「便を作る臓器」、小腸は主に「栄養を吸収する臓器」。ともに役割を果たすためには、よい腸内の環境が求められます。
栄養を吸収してくれるのは、小腸の壁を覆う「上皮細胞」です。上皮細胞が強く、健康であれば、栄養を吸収する力も強くなります。そして、上皮細胞を強くするカギとなるのが「腸内細菌」。良い働きをする善玉菌を増やし、悪い働きをする悪玉菌減らし、腸内の菌のバランスがよいと、上皮細胞も強くなります。
また、小腸の上皮細胞が強くなると、免役システムが活発になり、免疫力の維持にもつながります。特に、気温が下がり空気が乾燥する冬場になると、風邪やインフルエンザ、そして昨年から続くコロナウイルスと、子どもたちの免疫力低下がますます気になりますよね。
腸内環境は食べ方や食べるものを変えるだけでもよくなります。スポーツをする子どもの体作りやよいコンディションの維持はもちろん、家族みんなの健康づくりにも役立つので、毎日、腸をケアする食べ方を取り入れていきましょう。