[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

子どもの体を大きくするために大切なこと 「食事の中身」だけじゃない“2つの意識”

栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第21回は「腸をケアする食べ方」について。

スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が「腸をケアする食べ方」について解説(写真はイメージ)
スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が「腸をケアする食べ方」について解説(写真はイメージ)

連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第22回

 栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第21回は「腸をケアする食べ方」について。

 ◇ ◇ ◇

 体を大きくし、毎日、元気にスポーツに取り組むためには、食事の内容だけでなく、摂った栄養をしっかり吸収できる体に整えることも大切です。

 食べたものが体に入る本当の入口は、「口」ではなく「小腸」といわれています。

 腸は大きく小腸と大腸に分かれますが、それぞれに役割があります。大腸は主に「便を作る臓器」、小腸は主に「栄養を吸収する臓器」。ともに役割を果たすためには、よい腸内の環境が求められます。

 栄養を吸収してくれるのは、小腸の壁を覆う「上皮細胞」です。上皮細胞が強く、健康であれば、栄養を吸収する力も強くなります。そして、上皮細胞を強くするカギとなるのが「腸内細菌」。良い働きをする善玉菌を増やし、悪い働きをする悪玉菌減らし、腸内の菌のバランスがよいと、上皮細胞も強くなります。

 また、小腸の上皮細胞が強くなると、免役システムが活発になり、免疫力の維持にもつながります。特に、気温が下がり空気が乾燥する冬場になると、風邪やインフルエンザ、そして昨年から続くコロナウイルスと、子どもたちの免疫力低下がますます気になりますよね。

 腸内環境は食べ方や食べるものを変えるだけでもよくなります。スポーツをする子どもの体作りやよいコンディションの維持はもちろん、家族みんなの健康づくりにも役立つので、毎日、腸をケアする食べ方を取り入れていきましょう。

1 2

吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集