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実は深刻な子どもの「果物離れ」 野菜と同じように毎日食べるべきこれだけの理由

食べるのに一番いいタイミングが「朝食時」の理由とは

 食べるのに一番いいタイミングは朝食時です。果物に含まれる「果糖」という糖質は、食べてすぐに使われるエネルギー源。朝練のある子どもであれば体を動かすガソリンになりますし、午前中の授業の集中力にもつながります。

 次に、果物の種類。果物は旬を迎えると栄養価もグッと高くなるので、できれば旬のものから選びます。先に取り上げた水溶性の食物繊維、オリゴ糖がバランスよく含まれている果物で今の時期から冬に旬を迎えるものでは、梨やりんごが代表的です。

 ビタミンCが特に多い果物であれば、かんきつ類。今ならみかんがとてもおすすめです。しかも、みかんは携帯性に優れた果物。朝ご飯の時に食べられなくても、かばんにしのばせて、朝練の後に補食として食べられます。

 オールシーズン買えるものでは、オレンジ、グレープフルーツあたりのかんきつ類が手に入りやすいですが、ビタミンCが圧倒的に多いのはキウイフルーツ。果実の色が緑と黄色にわかれますが、ゴールドと呼ばれる黄色のほうがビタミンCなどの栄養価が高いです。

 量については、これまで子どもに毎日は食べさせていなかった、という方はゼロから「1日1回」にすることを目標にしましょう。

 100gの果物を大まかにお伝えするとキウイフルーツやみかんなら1個、ナシやリンゴで1/2個、いちごだと6粒程度です。1日の目標値、200gの果物を食べるには、「キウイフルーツ+みかん」「みかん+りんご」など、果物を組み合わせ、1日2、3回に分けて摂るのが現実的かと思います。

 ビタミンCは冷凍しても壊れにくいので、旬の時期、安い日に買って冷凍してストックしておくのもおすすめですよ。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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