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実は深刻な子どもの「果物離れ」 野菜と同じように毎日食べるべきこれだけの理由

果物がもたらすこれだけの効果「スポーツ選手にとっては力強い味方」

 保護者の声から果物離れが進んでいる理由としてよく挙がるのは、「他に買わなければいけない食品があるので優先順位が低い」「値段が高い」「いちいち皮をむかなければいけないので、ひと手間かかる」という意見です。その際、私が感じるのは果物をデザート、つまり「嗜好品」としてとらえている方が非常に多い、ということ。「果物を出すならゼリーのほうが安いし、手もかからない」といった比較をされるのです。

 しかし、スーパーに野菜と並んであるように、果物は野菜と同じカテゴリーの生鮮食品です。保護者の方には是非、「野菜は体に大事」と子どもに食べさせるのと同様に、毎日の食卓に果物を出してほしいと思います。

 果物に豊富に含まれる栄養素といえば、ビタミン群です。特にビタミンCが多く含まれることは、みなさんもご存じかと思います。ビタミンCを一言で表現するならば「ストレスと戦うビタミン」。免疫システムをサポートする働きや、疲労に役立つといわれています。

 ほか、水溶性の食物繊維、そしてオリゴ糖も果物に多い栄養素。これらはお腹の調子を整えてくれるうえ、やはり免疫力の維持にもつながります。

 以上のことから果物は、コンディション維持をサポートしてくれる、スポーツ選手にとっては非常に力強い味方です。スポーツ選手は運動量が多く、激しい呼吸により口や鼻からウィルスなどの外敵が侵入しやすい環境下にあります。毎日、元気に過ごし、よいパフォーマンスを発揮するためにも、是非、積極的に食べるよう心掛けてほしいと思います。

 では、子供たちはいつ、どんな果物をどのぐらい食べるとよいのでしょう。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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