帰りが遅い子供の夕食はどうすべき? スポーツ栄養士が説く“2回食のススメ”
部活動に塾、習い事に通う子供たちの中には、遅い時間の夕食が習慣になっている子も多い。22時、23時からの夕食は、空腹のピークを過ぎたり、翌朝の食欲減退につながったりと難しいが、「食べ方」と「献立」で改善できるという。Jリーグの横浜F・マリノスやラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツなどの栄養サポートを手がける、公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に語ってもらった。
部活、習い事で22時以降の深夜も…「食べ方」「献立」で改善、その方法は?
部活動に塾、習い事に通う子供たちの中には、遅い時間の夕食が習慣になっている子も多い。22時、23時からの夕食は、空腹のピークを過ぎたり、翌朝の食欲減退につながったりと難しいが、「食べ方」と「献立」で改善できるという。Jリーグの横浜F・マリノスやラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツなどの栄養サポートを手がける、公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に語ってもらった。
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「深夜に帰宅したとき、子供たちにはどんな夕食を食べさせればいいのか」。これは、私が食事のアドバイザーを務めるクラブチームでよく聞かれる質問の一つです。
今の時代、子供たちの放課後は大人顔負けの過密スケジュール。部活や塾、習い事がびっしりつまっており、「より良い環境」を望むが故に遠方への通学、通塾をされているお子さんもたくさんいます。そのため、ジュニアユース世代から夕食が22時、23時になる場合が割と多く、「空腹のピークを過ぎて食べられない」「深夜の夕食のため、翌朝に食欲が出ない」といった悩みにつながっています。
「深夜帰宅でも食べた方がいいか、食べない方がいいか」と問われれば、「食べた方がいい」です。体は1日に失ったものを、食事でリカバリーします。夕食を摂らないまま寝てしまえば、体の中はマイナスの状態。エネルギーや栄養が不足し、筋肉をどんどん分解してエネルギーとして使われたり、ホルモン分泌がうまくいかなかったりする恐れがあります。これではせっかくトレーニングを続けても、大きくなれないし、強くもなれません。
そこで、夕食が夜遅くなる場合は、2回に分けて食べることをおすすめします。