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体に良いと知っていても魚料理は遠慮 ジュニア選手の「食の実践力」を育てる方法

大人が見本となることも大切、家族全員で取り組んでも◎

 そのためには、食事の際に子どもたちの周りにいる保護者や指導者の方が、食べ方や栄養についての話をこまめにしてあげることが大切です。子どもは、冒頭で話していたように、どうしても食べたいものを選んでしまいがちですし、「実践する」ということをすぐに忘れてしまいます。

「今日は、野菜を全部食べられたね」「昨日は、肉料理だったから今日は魚料理にしてみたよ」など、簡単なことでよいので、食事では何が大切なのかを思い出したり、考えたりするきっかけになる言葉を、一言、伝えてみてください。

 指導者の方が練習の終わりに「今日は練習を頑張ったから、帰ったらすぐにご飯を茶碗山盛り1杯以上食べよう!」など、具体的にワンポイントを伝えてあげると実践しやすくなります。

 また、食事マナーや姿勢については、「食事もしっかり噛んで食べないと、大切な栄養素が体に吸収されなくなってしまうよ」と気づきになる声掛けをするのはもちろん、家族全員で取り組んでも良いですね。私も、子どもの前で食後、すぐにスマホを触ってしまうことがあって反省するのですが、まずは大人が見本となることも、とても大切だと思います。

 食事の実践力やマナーは、将来、アスリートとして大事な体作りにつながることはもちろん、生涯に渡り、食生活を自己管理する力、コミュニケーションを円滑にする力にもつながります。ぜひ、ジュニア期から身に付けておきたいですね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長谷川直子

公認スポーツ栄養士

管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にJリーグのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などを担当する。そのほか、スポーツ指導者向け研修会、小中学校でのスポーツと食の講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など幅広く活躍。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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