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「肉を食べていればOK」は誤り? ジュニア選手の成長を助ける「たんぱく質」の知識

見逃せないのが、ご飯やパンなどの穀類に含まれるたんぱく質

 さて、たんぱく質を多く含む食品は、調理が大変と思われがちですが、毎食、頑張って「がっつりおかず」を作らなくても大丈夫。コンビニエンスストアでも購入できるサラダチキンのほか、魚肉ソーセージ、ちくわなどのねり製品、サバなどの魚の缶詰を常備しておくと、手軽にたんぱく質を摂ることができます。また、ヨーグルトやチーズも、慌ただしい朝食時の一品や補食にと大活躍の食材です。

 そして、豆腐は選び方次第でたんぱく質量を効率よく摂れます。木綿豆腐は水分を絞って作られているため、絹豆腐よりもたんぱく質を多く含みます。また、高野豆腐であれば、乾燥したもの1個分で、木綿豆腐の冷奴と同じくらいのたんぱく質量を摂ることができます。

 一方、牛乳やヨーグルトは「普通のものと低脂肪ではどっちがいいか?」と気になる方が多いようですが、たんぱく質量はほぼ同じ。ちなみに豆乳も、含まれるたんぱく質量はほぼ同じです。

 そして、見逃せないのが、ご飯やパンなどの穀類に含まれるたんぱく質。例えば、茶碗大盛り1杯分のご飯に含まれるたんぱく質量は、牛乳コップ1杯分と、食パン8枚切り2枚に含まれるたんぱく質量は、納豆1パックに含まれる量と同じくらい。つまり、毎食、主食をしっかり食べることも、体に必要なたんぱく質を摂る上でとても大切なのです。

 たんぱく質が不足すると運動能力の低下や、体調を崩しやすい、ケガをしやすいといったことにつながります。成長期にある子供たちの健やかな体作りのために、摂り方を工夫してみてくださいね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長谷川直子

公認スポーツ栄養士

管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にJリーグのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などを担当する。そのほか、スポーツ指導者向け研修会、小中学校でのスポーツと食の講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など幅広く活躍。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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