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「うちの子は遅いから」は変えられる 運動会までに子供の足を速くする方法

子供の出力アップには「けんけん」「自転車」も効果あり

 秋本氏は「相撲」について「小学生の時に足が速かったけど、5年生で学校内の相撲大会に出て、体が小さくて細かったのにすごく大きい子の次の準優勝。小さくても、ぶつかった時の力の出し方がわかっていたのかな」と体験談を披露。さらに、そのほかの練習法についても紹介する。

「けんけんです。片足立ちで自分の体を支える連続運動。押し合いの相撲から次の走りにつなげる。速く走れない子は片足で地面について膝が曲がって潰れて、跳んでまた潰れる。一方で、速い子は姿勢が崩れずにポンポンと弾むように前に進んでいきます。足をついた時に潰れない子は押し合いをしても強い子。力を瞬間的に発揮するいい練習になります」

 ポイントはつま先だけではなく、平面で着地すること。左右10回ずつ練習していくと効果が望める。また、自転車を使ったトレーニングもある。

「陸上選手にはパワーマックスという負荷をかけて思い切り自転車をこぐメニューを行うことがあります。全力を出すという意味では、自転車のスタンドを上げて思い切りこぐということも出力を上げるためにはありだと思います」

 まだ運動経験の少ない小学生、特に低学年層にとって「全力」を出すのが、走り強化への最短の近道。「相撲」「けんけん」「自転車」、いずれも共通しているのは、子供の出力を上げるための練習であることだ。その前提を理解し、取り組んでいくことが望ましいだろう。

【「全力」練習法まとめ】

・相撲で「全力」の感覚を引き出す
・パワーポジションの姿勢を理解する
・力が出せるようになれば短いリズムで押す
・けんけんで片足で体を支える練習
・平面で接地して左右10回で効果あり
・自転車の全力こぎで出力アップも

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