今さら聞けない牛乳のメリット・デメリット スポーツドリンクにも負けない効果とは
知っておきたい「牛乳のデメリット」も紹介
さて、牛乳のメリットの一つに挙げた乳糖はデメリットにもなります。特に東洋人は乳頭をうまく分解できない「乳糖不耐症」の方は少なくなく、量を飲みすぎるとお腹が張る、下痢をするといった症状を起こす人がいます。
それでも多くの方は、量や選び方によって症状を和らげることが可能です。一般的に乳糖不耐症の方でも、1日12~15gの乳糖(牛乳250~300ml程度にあたる)であれば、下痢などの症状を起こさずに許容できると言われています。温めてゆっくり飲むことでも、つらい症状が和らぎますよ。
「まったく飲めない」という方は、乳糖が入っていない牛乳を選ぶ、乳製品のなかでも乳糖が少ない発酵食品(チーズやヨーグルト)をこまめに摂ります。また、プロテインパウダーも乳糖の量が少ないたんぱく源です。お腹の調子をみながら、自分に合ったものを見つけましょう。
食事は習慣です。牛乳は栄養が豊富とわかってはいても、自分でいつ・どれくらいは飲もう、としっかり意識しないとなかなか摂れないもの。牛乳はトレーニング前・後、食事中、補食(夜食含む)と自分に合うタイミングでいつでも摂ってOKなので、どのタイミングであれば摂りやすいかを、是非一度、見直してみてください。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)