「冷たい飲み物」が実は夏バテの原因に? “内臓の冷え”を防ぐ、上手な飲み方とは
暑い季節に飲むことが増える冷たい飲み物。しかし、飲み方次第で実は夏バテになる可能性も。“内臓の冷え”を招くと、どんな変化が起こるのか。防ぐためにはどう工夫したらいいのか。橋本氏が栄養士の視点から、わかりやすくアドバイスする。
連載「働く人の食事術」―夏バテを招く“内臓の冷え”を防ぐ上手な飲み方
忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。
暑い季節に飲むことが増える冷たい飲み物。しかし、飲み方次第で実は夏バテになる可能性も。“内臓の冷え”を招くと、どんな変化が起こるのか。防ぐためにはどう工夫したらいいのか。橋本氏が栄養士の視点から、わかりやすくアドバイスする。
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暑くなると、自然と冷たい飲み物を摂る機会が増えます。朝の通勤時や外回りの時に欠かせないペットボトル飲料、会社に着いてからやランチのおともの一杯。営業先でも冷茶を出されるなど、1日を振り返ってみると「冷たい飲み物ばかり飲んでいたな」と気づかれると思います。
暑い季節は体も熱を持つため、体も口も冷たいものを欲しがります。しかし、冷たい飲み物を一気飲みする習慣は、実は夏バテの原因になりやすいのです。
夏バテと聞くと暑さが原因と思われがちですが、“内臓の冷え”も引き金の一つ。冷えた飲み物を摂りすぎれば、内臓はどんどん冷えていき、血流が悪化します。すると、胃腸の働きが悪くなり、食欲も低下。その結果、体は栄養も水分も不足した状態になり、「疲れが抜けない」「体がだるい」「食欲がわかない」など、夏バテ状態から抜け出せなくなるのです。
夏バテを起こしたり、胃腸の調子を崩したりしては、仕事のパフォーマンスを下げる原因になります。「何となく調子が悪いな」と感じたら、冷たい物を飲みすぎていないか、あるいは一気飲みやがぶ飲みが癖になっていないか、“飲み方”を見直してみてくださいね。
では、実際にどのように飲み方を変えていけば、よいのでしょう?
もちろん、朝から晩まで、すべて温かい飲み物に変える必要はありません。習慣を変える第一歩として、「冷たい飲み物を摂らない時間を決める」のはいかがでしょう。