競技によって千差万別の「1日の摂取カロリー」 サッカーとラグビーはどれだけ違う?
食が細いよりも“太い”方がいい
サッカー日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は就任直後、招集した選手の体脂肪率を徹底的に管理しようとしたことは広く知られる話だ。その話を踏まえれば、一見ラガーマンの食生活は緩いように思われる。しかしそれはラグビーという競技を取り巻く環境にも関係しているようだ。
「ラグビー選手のほとんどは、社会人として仕事をしながら競技をしていることが多いです。そのため一般的な会社員の方と同じく、夜の付き合いなどで飲みに行くこともありますし、基本的には食欲が旺盛で、『飲むのが楽しみでハードなトレーニングをしている』と言い切る選手も少なくありません(笑)」
アスリートにとってウェイトオーバーは大敵のように考えてしまいがちだが、実は“食が細い”ゆえに体重が思うように増えない選手の方が大変なのだと橋本さん。
「競技種目に違いはあっても、最終的には個々の選手のポジションや目標、嗜好や生活環境に合った“食べ方”を見つけることが栄養サポートの目的です。それが、結果的には選手の健康維持とコンディション管理、ひいては競技力向上につながるのではないかと考えています」
アスリートの栄養管理では、摂取カロリーや体脂肪率など目に見える数字の裏に、競技や選手によって様々な違い、工夫が隠されている。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer