「魚は体にいい」は本当か スポーツ栄養士が「もっと食べて」と推す理由
どの魚も「旬のもの」を選ぶと、安価な上に体にいい油が豊富
どの魚も「旬のもの」を選ぶと、安価な上に体にいい油が豊富です。売り場に「今が旬!」と書いてあるものを探したり、魚屋さんに聞いたりして買い求めましょう。また、赤身の魚は日本人の食生活に不足しがちな、鉄も豊富。鉄が不足すると疲れやすくなるので、スポーツをする子どもたちはもちろん、貧血になりやすい女性や多忙なビジネスマンにも積極的に摂ってほしい魚。「肉のレバーは苦手」という人にもおすすめです。また、白身の魚は脂が少なく、胃もたれを起こしにくいので、夜遅い夕食やダイエットをしている中高年の食事にも向いています。
体にいい脂と良質のタンパク質が摂れる魚は、老若男女問わず、どんどん食べてほしい食材。国内のトップアスリートたちも「肉よりも太りにくい」「コンディショニングに役立つ」と、魚を積極的に食べるようになりました。「今までほとんど魚を食べていなかった」という人は、まずは週2~3回、おかずに取り入れることを目標にしましょう。
ちなみに、最初に肉の脂に関する健康上のリスクについて触れましたが、あくまで過剰に摂った場合の話。肉も魚も体に必要なタンパク源であり、それぞれに体に必要な栄養素がギュッと詰まっています。どちらがいい、悪いではなく、「どちらもまんべんなく食べる」が正解です。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)