「つい食べ過ぎ、飲み過ぎる問題」はどうすれば太らないのか 答えは「翌日」にあり
歴史的猛暑が列島を覆うこの夏。気温の上昇に比例するように旨さを増すのが、ビールだ。夏の解放感に油断し、ついついジョッキが進み、つられて箸まで進んでしまう。そして、悩まされるのが「食べ過ぎ、飲み過ぎ問題」だ。トップアスリートを手掛けるフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏が、スポーツトレーニングを語る「THE ANSWER」の連載。今回は、そんな働く男の永遠の課題の対処法について聞いた。
夏に直面する働く男の課題、専門家は「忘れること」のススメ
歴史的猛暑が列島を覆うこの夏。気温の上昇に比例するように旨さを増すのが、ビールだ。夏の解放感に油断し、ついついジョッキが進み、つられて箸まで進んでしまう。そして、悩まされるのが「食べ過ぎ、飲み過ぎ問題」だ。トップアスリートを手掛けるフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏が、スポーツトレーニングを語る「THE ANSWER」の連載。今回は、そんな働く男の永遠の課題の対処法について聞いた。
◇ ◇ ◇
ビールの美味しい季節になりました。「最近はトレーニングを始めて、食生活も気を付けていたのに、最近、つい飲み過ぎてしまいました。今日から何をすればいいですか?」。夏になると、こういった相談も増えてきます。
では、どうしたらいいと思いますか?
答えは単純。「忘れること」です。「あ~、やっちゃった……」といくら悔んでも、時間は戻りません。誰にでも断り切れない会食や飲み会はありますし、ついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりする日だってあります。でも、すべては過去の話。忘れるしかありません。
飲み過ぎたり、食べ過ぎたりした翌朝、体重計に乗ると、確かに目方は増えているでしょう。でも人間は食べたり飲んだりしたものすべてが、一晩寝ている間に脂肪になったりはしません。増えた体重の多くは脂肪ではなく水分。例えば、糖質1グラムに対して3グラムの水分が吸着するので、ご飯やラーメン、お酒などを摂りすぎると、体重はすぐに増えます。
しかし、翌日はまだ糖質の状態です。この間に、気持ちを切り替えて、ウォーキングやジョギングをしたり、ジムに行ったりして運動しましょう! 食べたものをさっさとエネルギーに変えて使ってしまえば、問題ありません。
それを「食べ過ぎちゃった、どうしよう……」と3日4日、ゴロゴロしながら後悔していると、糖質はどんどん脂肪に変わっていきます。1週間後にはそれこそ体脂肪としてガッツリついてしまい、頑張らないと落とせない状態になってしまうのです。