選手の風邪対策に有効な食事法 スポーツ栄養士推奨は「ビタミン“エース”」
桜も咲き始め、暖かい季節となってきましたが、気温の温度差が激しい時期です。気温が低い時には体の抵抗力が落ち、風邪の原因となるウィルスや細菌に感染する恐れがあります。小学生からトップアスリートの食事をサポートする公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に風邪対策に有効な食事法を聞いた。
細菌と戦う体づくり、積極的にとりたい栄養素はビタミンA、C、E
桜も咲き始め、暖かい季節となってきましたが、気温の温度差が激しい時期です。気温が低い時には体の抵抗力が落ち、風邪の原因となるウィルスや細菌に感染する恐れがあります。小学生からトップアスリートの食事をサポートする公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に風邪対策に有効な食事法を聞いた。
年度が替わり、疲れがたまりやすいこの時期は注意が必要です。疲労の蓄積は抵抗力の低下を招き、ウィルスや細菌に感染しやすくなるため、それらと戦う体づくりが必要です。そこで積極的にとりたい栄養素がビタミンA、C、E。まとめて「ビタミンエース(ACE)」と覚えましょう。
ビタミンAは鼻や咽頭、喉頭の粘膜の強化、ビタミンCは細菌やウィルスによるストレスを和らげ、ビタミンEは血液の流れを促し、栄養を体のすみずみに運ぶ機能があります。ビタミンA・C・Eは相互に協力することでパワーを発揮。ですから単独ではなく、まんべんなく食事から摂りたい栄養素です。
また、暖かい食事や飲み物で体を内側から温めると、冷えによる抵抗力の低下を防ぎます。野菜をたっぷり入れた鍋物やスープは、風邪対策に有効。汁物の代表、とん汁は野菜たっぷりのうえ、豚の脂とタンパク質が体を温めるのでおすすめです。
気温が低い日の試合や練習の前後用には、温かい飲み物を。ハチミツとレモン果汁を入れた温かい紅茶、レモン果汁を加えてお湯で溶いた粉のスポーツドリンク、牛乳、おろししょうがを加えたホットココアもいいでしょう。