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3度の指名漏れで「チャンスは今しか」 超有名企業退社し“2軍球団”へ…野口泰司が新天地で狙うキャラ変

巨人から派遣されていた山田龍聖投手(左)は同学年。野口(右)は積極的にコミュニケーションをとった【写真:羽鳥慶太】
巨人から派遣されていた山田龍聖投手(左)は同学年。野口(右)は積極的にコミュニケーションをとった【写真:羽鳥慶太】

学生でなくなっても広がるプレーの選択肢…選手の価値観も変化

 学生生活を終えた後も野球を続ける場はかつて、社会人野球しかなかった。それが四国アイランドリーグやBCリーグなどの独立リーグが誕生して約20年になる。昨季からはくふうハヤテ、オイシックスと2軍リーグだけに参加し、ドラフトで選手をNPB球団に送り込もうとする球団も誕生。学生時代に花開くことはできなかった、遅咲きの選手がプレーする場が広がった。

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 もちろん現在も、企業チームの選手はプロ入りの適齢期を過ぎると何年かプレーを続け、その後は社業に就くのが主流だ。リーダーシップを活かすなどして、大企業で出世した例も数多い。ただ現在の若い世代に、一つの会社で勤め上げることが美徳という価値観はないに等しい。これは何も、野球選手に限ったことではない。

 野口も「会社に残ることはもちろん、将来的に安定はするんですけど、僕の夢としたらプロ野球選手になることが一番。今安定しても……と感じたのはあります。まだチャレンジしたいという感覚ですね」と、将来的な安定を第一義に置いての進路選択ではないと説明する。

 大卒3年目の24歳。年齢的なリミットが近いのはわかっている。「プロを目指せるのも、大学出て2年、3年目くらいまでだと思うんです」と、今季に賭ける思いは強い。欲したのは、プロを真剣に目指す選手が集まる環境だった。

「プロに本当に行きたいとか、1軍でプレーしたいとかっていう目標を持ってたりする選手ばかりなので、考え方は本当に共通する部分がある。個人の成績も出さないといけないので」。社会人野球は会社のために、チームが勝つのが第一。2軍球団ではそれに加え、個人のアピールも必要になる。方向性の違いがあるという。

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