東京―福島の遠隔指導で全国大会出場者も プロテニス選手の指導で何が変わったか
公益財団法人東日本大震災復興支援財団は、東北の子供たちを対象に、アスリートやプロの指導者が1年間指導する機会を提供する「東北『夢』応援プログラム」を立ち上げ、日本の未来を担う子供たちへの支援を続けている。2019年12月26日。福島・いわき市で地元の小・中学生12人に熱血指導を展開したのは、プロテニス選手の綿貫敬介(明治安田生命)だった。そして、このプログラムをきっかけに、全国の舞台に羽ばたいた逸材も登場した。
東北「夢」応援プログラム―現役プロの綿貫がいわき市を訪れ熱血指導
公益財団法人東日本大震災復興支援財団は、東北の子供たちを対象に、アスリートやプロの指導者が1年間指導する機会を提供する「東北『夢』応援プログラム」を立ち上げ、日本の未来を担う子供たちへの支援を続けている。2019年12月26日。福島・いわき市で地元の小・中学生12人に熱血指導を展開したのは、プロテニス選手の綿貫敬介(明治安田生命)だった。そして、このプログラムをきっかけに、全国の舞台に羽ばたいた逸材も登場した。
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「久しぶりに会いましたが、みんな遠隔指導を通じて、成長していました。今日の直接指導でも成長のヒントを見出してくれたと思います」
綿貫は2017年から東北「夢」応援プログラムに賛同。夢応援マイスターとして、遠隔指導ツールのスマートコーチを活用し、被災地の子供たちに指導してきた。
この日のテーマはサービスとストローク。室内コート2面で3時間、自ら球出しをしながらのマンツーマン指導と、隣のコートではサーブ練習を展開。若きテニスプレイヤーの課題克服に一緒に取り組んだ。
このプログラムに参加している中学2年の志賀亜希奈さんは8月、福島県代表として全国中学選手権に出場。東北「夢」応援プログラムで成長し、全国大会に羽ばたいた実力者だ。
「綿貫プロにマンツーマンで指導していただいて良かった。自分の中でどう練習をしていけばいいのか、という悩みがあった。ボールにいかに力を伝えるかという部分で、これまではアドバイスをもらっても、実際の感覚が分からなかった。そこが良かった」