41歳でサーブ球速200km超 現役最年長世界ランカーが錦織に「絶対に負けない」武器

サーブ強化へ、他選手と異なる取り組み「トレーナーを呼びました」
――トレーニングとケアは。
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「関節の可動域などみんなやっていることですよ。女性は年を取ると肌の張りとか言いますが、僕の場合は体のしなり。サーブにしても、しなりが段々と後ろに行かないとか、もっとしなりを出すこと。こういうことをしょっちゅうやっています。マッサージやストレッチは当たり前。トレーニングも若い時は筋肉の鎧みたいなものをつけるためにやっていたけど、今は可動域やバランス。でも、いまだに坂道ダッシュとかもしていますよ」
――しなりはここ数年キープしている?
「一回、ゴルファーズエルボーになった時はちょっとやばいと思いましたけど、それは1年半くらいでした。今でもところどころ痛いところはありますが、その時以外はきちんとキープしています」
――何年くらい前の自分と同じと言えるか。
「もう35歳くらいから変わらないですね。肘を痛めたこと以外は変わらないです。サーブの球速は一番速い。若い頃からずっと200キロを超えています。ラケットの進化もありますが、進化もあっての維持です。
スピードメーターによりますが、昔は213、4キロ。サーブだったら今の若いやつにも絶対に負けないですよ。錦織でも、西岡でも、大坂なおみちゃんでもそう。僕はセカンドサーブの方がいいです。セカンドサーブの方が相手からしたら嫌がられる。試合数に関しては、今年が国内外で30試合前後。去年、一昨年は35試合以上出ていました」
――身長179センチは世界で大柄ではない。速いサーブを打てるのはなぜ。
「やっぱり技術力にこだわって、ビデオを撮りながら毎日サーブを打っていました。そして一緒に練習する相手として、コーチではなくトレーナーを呼びました。力学的なところがいっぱいあるので。普通にコーチと練習をしたらトスの形が違うとか言われますが、トレーナーはトレーナーなりのことを言うんですよ。最初は〇〇筋がどうだとか言われてチンプンカンプンでわからないですが、言いたいことは凄く理にかなっていた。めちゃくちゃなことを言うけど、トライ&エラーで今に繋げていった自信があります」
――それは何歳頃?
「20代後半くらい。26から29歳で本当に結果が出た時ですかね。あの時はずっと上がっていた。もちろん筋力トレーニングもずっとやっていて、それもプラスになりました」
〈第2回「現役を続けたい理由」へ続く〉
◇松井俊英(まつい・としひで)
1978年4月19日、千葉県柏市生まれ。41歳。私立八千代松蔭中学卒業後、カナダ・トロントのノースビュー・ハイツ・セカンダリースクールで単身語学留学を経て、ブリガム・ヤング大ハワイ校卒業した国際派。2000年にプロ転向後、06年、10年にデビス杯日本代表に選出。世界46か国以上を転戦し、2019年には41歳で現役選手として世界最年長のATPランカーとなった。20年にはATPカップの日本代表にも選出されるなど実力は健在。オンラインサロンも展開中。公式サイトをリニューアル。
[ftp_del]公式サイトは、https://toshihide-matsui.jp/[/ftp_del]
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)
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