「がっかり」から始まったJリーグ人生 元セレソン名手を磨いた日本サッカー
「日本でプレーしていたからこそ、僕はセレソンにも呼ばれ、夢だったワールドカップにも出場出来たんだ」――セザール・サンパイオ
98年W杯準優勝のブラジル代表MFサンパイオ「日本でプレーしたからセレソンに呼ばれた」
「日本でプレーしていたからこそ、僕はセレソンにも呼ばれ、夢だったワールドカップにも出場出来たんだ」――セザール・サンパイオ
セザール・サンパイオは、1998年のフランス・ワールドカップに「Jリーガー」として出場し、ボランチながら大会のオープニングゴールを含めて2得点するなど、ブラジルの準優勝に貢献した。
「あの大会は素晴らしい思い出になっている。決勝戦だけは、ロナウドが発作を起こしたために、チームは50%の力も発揮できなかったけどね」
ブラジルの名門サントスでプロデビューし、6年間プレーしたサンパイオは、やがて強豪パルメイラスで全国選手権を制すなど黄金期を築く。
「あの時のパルメイラスは、右サイドバックのクラウジオ以外は全員が代表歴を持っていた。たぶん当時はセレソン(ブラジル代表の愛称)より強かったと思うよ」
順調に実績を積み上げ、そろそろ外国でプレーをしてみたいと思い描いていた頃、教会に出かけてそれを神父に相談した。
「早くチャンスが来ますように…」
2人は一緒に祈った。すると神父が夢を見た。
サンパイオはブルーのユニホームを着て走り、待っていた。