リレー日本は「2019年に金もある」 専門家が見た可能性「考え方の基準が壊れた」
ボルト引退で短距離界の未来は? 「まず今回の優勝タイムを抜くこと」
「ボルト選手が短距離界を去り、世界のレベルがどうなるか。いずれにしても、東京五輪で金メダルを獲るためには、まず日本記録を更新し、今回の優勝タイムの37秒47を抜くことが求められてくると思います」
しかし、日本はサニブラウン、桐生、多田、ケンブリッジら、20歳前後の若い選手たちが、いずれも9秒台を出せるポテンシャルを持ち、将来性も抜群だ。
「今後、個々の力は伸びてくる。あと3年あるので、チャンスはいろんな人にある。多田選手が今回、初代表でいきなりメダルを獲得するようなこともあるので、リオ五輪に続いてメダルを獲ったことは選手たちの大きなモチベーションにつながるはずです」
この日のゴールは東京五輪金メダルへのスタート。史上空前のハイレベルに位置する日本の若きスプリンターたちは、ロンドンで得た収穫を胸に、さらない高みを目指していく。
◇伊藤 友広(いとう・ともひろ)
高校時代に国体少年男子A400m優勝。アジアジュニア選手権の日本代表に選出され、400m5位、4×400mリレーではアンカーを務めて優勝。国体成年男子400m優勝。アテネ五輪では4×400mに出場。第3走者として日本過去最高順位の4位入賞に貢献。国際陸上競技連盟公認指導者資格(キッズ・ユース対象)を取得。現在は秋本真吾氏らと「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。
http://001sprint.com/
◇秋本 真吾(あきもと・しんご)
2012年まで400mハードルの陸上選手として活躍。五輪強化指定選手選出。200mハードルアジア最高記録、日本最高記録、学生最高記録保持者。2013年からスプリントコーチとしてプロ野球球団、Jリーグクラブ、アメフト、ラグビーなど多くのスポーツ選手に走り方の指導を展開。地元、福島・大熊町のため被災地支援団体「ARIGATO OKUMA」を立ち上げ、大熊町の子供たちへのスポーツ支援、キャリア支援を行う。2015年にNIKE RUNNING EXPERT / NIKE RUNNING COACHに就任。現在は伊藤友広氏らと「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。
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