トランポリンの歴史動くか 全日本V10女王・廣田遥が東京五輪で期待する“後継者”とは
ルール改正が日本勢に有利に働く? 「追い風になっている」
「新しくなったルールが日本の女子に追い風になっている。日本の選手は正確に跳べる。高く跳んでいても、正確に演技できる。得点が伸びやすいんです」
一方でダイナミックさを売りにする海外の選手に比べると、D得点(難度得点)で少し落ちるというが、「正確さ、美しさで十分に対抗できる」とうなずく。
では森らの前に立ちはだかる強力な海外のライバルにはどんな選手がいるのだろうか。
「やはりカナダのロザンナ・マクレナン選手です。彼女は息が長くて。(五輪で)2度金メダル取っていて、次は3連覇がかかります。女子の中でも間違いなく見所の一つです。ただ今骨折していて、どう調整してくるんだろうなというのも興味深いところです。
あとは中国勢。どの選手をとっても強くて層が厚い。日本は世界の4、5、6番目くらい。あと一つ順位を上げられればメダル。ロージー(マクレナン)が怪我をしたように、そういうことが起こりえる競技。メダルの可能性は十分にあると思っています」
東京五輪の代表が決まるのは11月の世界選手権。上位8人に入るか、来年4月までのW杯シリーズで成績上位なら出場権が獲得できる。トランポリンの歴史に新たな1ページが書き加えられるのか。廣田さんは大きな期待をもって、見守っている。
(THE ANSWER編集部)