トランポリンの歴史動くか 全日本V10女王・廣田遥が東京五輪で期待する“後継者”とは
トランポリンの日本選手権で大会10連覇を飾った廣田遥さん。五輪にも2度出場し、アテネ五輪では7位入賞。美女アスリートとしても脚光を浴びた第一人者は、2020年の東京五輪では表彰台の可能性も十分にあるという。競技の魅力、そして競技史上初のメダル獲得の期待をかける“後継者”の存在を紹介してくれた。
初の五輪のメダルまで「あとちょっと。期待は大きいです」
トランポリンの日本選手権で大会10連覇を飾った廣田遥さん。五輪にも2度出場し、アテネ五輪では7位入賞。美女アスリートとしても脚光を浴びた第一人者は、2020年の東京五輪では表彰台の可能性も十分にあるという。競技の魅力、そして競技史上初のメダル獲得の期待をかける“後継者”の存在を紹介してくれた。
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トランポリンは体操競技の中では最も歴史が浅い。五輪の正式競技となったのは、2000年のシドニー五輪から。東京で5大会目となる。日本勢はこれまで男女ともに入賞が最高。メダルを獲得したことはないが、2020年の東京ではそのチャンスが十分だと語る。
「東京五輪でメダル獲得。そういう期待はすごくしています。トランポリンが、ようやく日の目を見る日が来るのかと。男子では過去3大会連続で4位まできている。あとちょっと、というところ。そこの壁は高いと思いますが、やっぱり期待は大きいです」
悲願のメダル獲得は目前。では2020年の東京で廣田さんが期待をかける選手は誰なのか。
「まずは森ひかる選手。女子で五輪に一番近いのが森選手です。ここ数年は戦国時代でしたが、ようやく森選手が抜けて強い形になってきた。森選手の魅力は正確性。安定感があり、あまり乱れないのが彼女の持ち味です。
土井畑知里選手にも注目しています。彼女がジュニアの頃からずっと一緒に練習していた選手で個人的に頑張って欲しいなと。みんなが切磋琢磨して女子のベースも上がってきています」
20歳になったばかりの森は今の日本の女子の絶対的なエース。11月に開幕する世界選手権の出場を決めている。さらに追い風なのは前回、2016年リオ五輪後のルール改正だという。これまでは個人競技においては、E得点(演技得点)+D得点(難度得点)+T得点(跳躍時間点)の3つの得点で採点がなされていた。
だが2017年からはH得点(水平方向の移動に対する減点)が加わることになった。これにより、日本選手にとっては有利になると、廣田さんは見ている。