ニュータイプの天才・池江璃花子はなぜ、なんでも速いのか 17歳の「体のヒミツ」
JKスイマーを変えた「高1の夏」…メダルの可能性十分「東京五輪の次の次までいける」
「競技に対して、責任感が出た。『このチームを私が引っ張らなきゃ』と言っていたので。17歳ですごいなと思ったけど、そういう発言ができるのは素晴らしい。22、23歳になったら素晴らしい選手になる。東京はもちろん、次(2024年)の次(2028年)までいけるんじゃないかと思います」
リオデジャネイロ五輪ではリレーを含め、7種目にエントリー。多くの経験を積んだ「高1の夏」で精神的にも成長したようだ。伊藤氏も将来性を絶賛する逸材は今回、メダルの期待がかかる。
「獲れると思います。一番可能性を感じるのは100メートルバタフライ。自由形も速くて世界から注目されている。だけど、今回は何も考えずにイケイケで行ってほしいと思います」
こう背中を押した伊藤氏。果たして、「柔らかさ」と「力強さ」を兼ね備えた希代の天才スイマーは、ブダペストの地で輝きを放てるのか。それは、20年東京五輪を占う意味でも重要になるだろう。
◇伊藤 華英(いとう・はなえ)
2008年女子100m背泳ぎ日本記録を樹立し、初出場した北京五輪で8位入賞。翌年、怪我のため2009年に自由形に転向。世界選手権、アジア大会でメダルを獲得し、2012年ロンドン五輪に自由形で出場。同年10月の岐阜国体を最後に現役を退いた。引退後、ピラティスの資格取得。また、スポーツ界の環境保全を啓発・実践する「JOCオリンピック・ムーヴメントアンバサダー」としても活動中。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer