東京マラソン後、大迫傑が発した重い言葉「日本人トップとか言っているようでは…」 区別する表現に苦言
マラソン日本記録保持者の大迫傑(リーニン)が、日本のレベルアップを熱望して厳しい一言を発した。1日、東京マラソン(東京都庁~東京駅前・行幸通り)に出場し、2時間5分59秒でゴール。昨年12月に日本記録(2時間4分55秒)を出してから3か月足らずのレースで強さを見せつけるとともに、「日本人トップとか言っているようでは、まだまだ」と世界と戦う厳しさを口にした。

東京マラソン
マラソン日本記録保持者の大迫傑(リーニン)が、日本のレベルアップを熱望して厳しい一言を発した。1日、東京マラソン(東京都庁~東京駅前・行幸通り)に出場し、2時間5分59秒でゴール。昨年12月に日本記録(2時間4分55秒)を出してから3か月足らずのレースで強さを見せつけるとともに、「日本人トップとか言っているようでは、まだまだ」と世界と戦う厳しさを口にした。
前日本記録(2時間4分56秒)保持者の鈴木健吾(横浜市陸協)との競り合いを制してゴールした大迫は、「記録的には問題なかったけれど、順位的にはもう少し頑張りたかった。今回はシンプルなチャレンジ。いい経験はできた」と満足そうに話した。
わずかな期間での挑戦だった。「ここまで仕上げられた」と振り返りながらも「心身ともにフレッシュな状態で臨むには半年は必要」とも話した。この日は最初から第2集団で行くことを決めていたため、日本人では最上位とはいえ全体の12位。「次は前の集団で生き残っていくレースができれば」と高みを目指して言った。
一度した引退を撤回して走り続ける理由を「日本と世界の差を埋めていきたい」とした。モチベーションを聞かれて「特にない」と答えた。五輪3大会に出場し、日本記録も3回出した。世界との差も嫌というほど味わった。だからこそ、自分がというより日本選手が世界と渡り合えるようになることを願った。
「日本選手はボトムアップしている」と後進の成長は認めながらも「もう一歩」と話した。「僕は海外拠点でやっている。ケニアとかアメリカとかで、国の垣根を取っ払って一緒にトレーニングをすることも大切」と強調。昨年はプロ転向した鈴木と合同練習もしたが「若い選手にもっと来て欲しい」と、実業団の枠組みから飛び出して挑戦することを勧めた。
海外でトレーニングを続ける大迫にとって「海外勢」という言葉もしっくりこない様子。「そういう言い方がどうかというのもある」。そして「日本人トップとか言っているようでは、まだまだ」と、日本と海外を区別する表現に苦言を呈した。
目指すのは、日本選手が世界の中で互角に戦うこと。この日は鈴木との「新旧日本記録保持者対決」として注目されたが「集団の中で前に行こうとは思ったけれど、そこ(新旧対決)は意識しなかった」と否定。「(日本のレベルアップを)鈴木選手や、若い選手と協力してやっていければ」と「共闘」を口にした。
次のレースは未定。9月の愛知・名古屋アジア大会代表の座も最有力だが「何も決めていない。いったん休ませてもらって、そこから考えていきたい」。短期のインターバルでも強さを見せつけた大迫は、心身の疲れを隠そうともせずに言った。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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