井上尚弥と30億円契約、興行主催「リヤドシーズン」の裏側 日本食コーナーも…広報に直撃、判明したサウジの国家戦略

サウジアラビアでボクシングに挑戦する若者が増加中
ブルバード・シティには米国を本拠地とする世界最大のプロレス団体「WWE」やビリヤードの一種であるスヌーカーのイベントスペースがあった。またパーク内にはリヤドシーズンが携わった著名なアスリートや俳優の手形が展示されている。サッカーのクリスティアーノ・ロナウドやネイマール・ジュニア、テニスのカルロス・アルカラスに加え、俳優のジェニファー・ロペスの手形があった。GEAの広報の担当者は、興行後、井上の拳の形も展示する可能性があることを示唆した。
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担当者によると、サウジアラビアで最も人気なスポーツはサッカーだが、近年ではボクシングの人気向上に力を入れている。これはGEAのトゥルキ・アラルシク長官が長くボクシングファンであることが大きいという。トゥルキ長官は権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」を買収しオーナーに就任。また、リヤドシーズンは井上と推定1900万ドル(約30億円=発表当時)のスポンサーシップ契約を結んでいる。

担当者は「イギリスやアメリカ、日本と違ってサウジアラビアでは昔からボクシングが根づいているわけではない。ただ、国内でボクシングの認知度が年々上がってきている。これはリヤドシーズンの影響が大きい」と胸を張る。ボクシングに挑戦する若い選手が増えてきており、将来が期待できる選手も現れてきているという。
27日には世界最高峰のボクシングの試合がリヤドシーズンで行われる。モンスターらの激闘で、サウジアラビアのボクシング熱がさらに加速していくはずだ。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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