「違った景色を見てみたい」 横峯さくら、クラブ契約フリーで歩む優勝への道
ゴルフはメンタルのスポーツと言われるが…「技術がやっぱり大事」
アメリカを主戦場とするようになって以来、オフシーズンは夫の森川陽太郎氏が組むトレーニングメニューに取り組み、練習量も増えた。米ツアーのトーナメントは通常4日間で行われ、ツアー間の移動距離も長い。ましてや、横峯は日米を行き来するため、「1年目は体重が4、5キロ落ちちゃって、ツアー終盤は疲れやすいし、パフォーマンスも下がってしまいました。試合でも、4日目の残り3ホールになると疲れて、パフォーマンスが落ちてしまうこともあったんです」と、1年を通じて戦う体力の重要性を痛感せざるを得なかった。
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体力アップの効果は着実に表れている。「年々パワーアップしている感じがあって、その効果がスイングの安定感とリンクしてきていると思います」と確かな手応えも掴んでいる。
「ゴルフはメンタルのスポーツって言われるんですけど、技術がやっぱり大事。技術に自信があれば、ピンを狙ったり、攻めようという気になったりします。でも、技術に不安があると、セーフティーに行きたくなる。技術に自信を持つためにも安定感は大事ですね」
2014年を最後に国内外で優勝から遠のいている。優勝への思いは1試合1試合高まるばかり。「気持ち的には準備はできているんですけど、技術が追いついていないというか……」と笑うが、同時に「手応えはだいぶ掴めています」と力強い。
「いいパフォーマンスをしてゴルフ界を盛り上げたいし、ファンの方に喜んでいただきたいです。心機一転、新しい横峯さくらを見ていただけたら、と思います」
2009年に日本で賞金女王になってから10年。今年は何かやってくれそうな予感がする。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)