ゴール前で悶絶、差していれば4476倍… 調教捜査官が今でも「タラレバ」言ってしまう宝塚記念の思い出
本命の単勝10万円購入、さらに…
本命はゴールドシップ。前年の宝塚記念を勝っているにもかかわらず、単勝オッズは前売り段階で3倍前後。当時の調教内容は抜群で、この配当はめちゃくちゃおいしいと判断して単勝10万円の馬券を購入。ただ、競馬予想TV!でのG1の回収率争いはこの馬券が的中しただけでは優勝できるかどうかが微妙なところ。よって、3連単を「組み合わせ次第で高配当ならボーナス」的に1着固定の相手7頭(計42点)で購入した。
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相手には2番人気ウインバリアシオン(7着)、3番人気ジェンティルドンナ(9着)も入れていたのだが、どちらも馬券圏外になる可能性は大きいと思っていた。まず、ウインバリアシオンは2012年の宝塚記念が4着。その後、長期休養を挟み、日経賞を勝って、天皇賞・春2着と実績はあったが、阪神芝2200mの舞台が向いているとは思わなかったし、調教内容も高く評価できるほどではなかった。
ジェンティルドンナはドバイシーマクラシックを制しての帰国初戦。こちらは前年の宝塚記念でゴールドシップの3着。当時よりも調教内容は良くなっていたが、それでも逆転されることはないだろうと思っていた。
レースはヴィルシーナが逃げて、フェイムゲームが2番手。3番手に「○」のカレンミロティックが付けて、その後ろがゴールドシップ。ぺースは淡々と流れていたので、中団より後ろが届きそうな気配はない。直線半ばでゴールドシップが先頭に立って、単勝的中が確定すると、2着もほぼ決まり。さあ、3着はヴィルシーナは持っていないから、何か差してきて、と思ったら飛んできたのが「☆」ヒットザターゲット。届いたのかな、と思ったら、クビ差4着で悶絶。3連単の配当は11→5→4だったら、4476.4倍。単勝しか的中しなかったので、結局、G1回収率では優勝できなかったのだが、あのクビ差が3着に届いていたら優勝していた。今、思い出しても暗い気持ちになってしまう。
でも、このクビ差が届かなったことが、2021年の日本ダービーを勝った◎シャフリヤールの時にハナ差届いてくれたんだと、自分都合で勝手に解釈している。この時は単勝3万購入で35万超え。これがあったおかげで、この年の競馬予想TV!のG1回収率では優勝することができた。
今シーズンのG1回収率は105%で第3位。今週の宝塚記念が最終戦となるが、その結果次第で優勝することもできそう。なにせ、狙っている馬の人気がない。もう3年以上勝っていなくて、2年以上馬券対象になっていないのだから、当然かもしれない。予想を外してしまえば、きっと「タラレバ」で愚痴っているのだろうが、今のところは当たることしか考えていない。
(井内 利彰 / Toshiaki Iuchi)
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