13歳“天才少女”→16歳で電撃引退→復帰たった1年で新ヒロイン 世界女王アリサ・リウ、一躍金メダル候補の驚異的な歩み

13歳で天才少女と呼ばれた過去 かつて3A、4Fを跳んだ実力も
興奮気味に振り返る19歳は、一度はリンクから完全に離れている。
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13歳だった19年に史上最年少で全米選手権優勝。“天才少女”と注目を浴びながら、16歳で電撃引退した。名門カリフォルニア大ロサンゼルス校に進学するなど学業と重なるタイミングであったことが理由の一つ。昨年行ったスキーをきっかけに滑る楽しさを思い出し、徐々にスケートも再開。今季から競技に復帰した。
GPシリーズ2戦、四大陸選手権では表彰台に上がれなかったが、3月の世界選手権でSP、フリーともに1位の合計222.97点。2位坂本、3位千葉を上回って優勝し、今季のヒロインとなった。
19日のフリーでは4回転ジャンプのような大技なしで150点台を突破。精度の高い演技で加点を稼いだが、以前は3回転アクセル、4回転ルッツなどを跳んでおり、来季はより難度の高いジャンプを組み込んでもおかしくない。「3回転アクセルは間違いなく」と意欲を見せており、4回転ジャンプもケガのリスクを考慮しつつ取り組む姿勢を見せている。
引退表明前の2022年北京五輪では7位だった。「北京の前は、次の日も自分が氷の上にいるのかすら確かじゃありませんでした。ずっともがき続けていました。でも今は、はるかに多くの時間があります」と語るように、精神的にも大きく成長している。
「トレーニングを再開してまだ丸1年も経っていません。だからこれから五輪まで丸1年もあるということは、半分のところまで来ているということですね」。天真爛漫なキャラクターも魅力。メダル争いでは、日本選手の大きな障壁となりそうだ。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)
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