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32歳になる井上尚弥が過酷練習…怪我or成長「紙一重です」 脳ミソまで追い込む記録的ベガス決戦

写真撮影でベルトを披露する井上尚弥【写真:小池義弘】
写真撮影でベルトを披露する井上尚弥【写真:小池義弘】

異例の3試合内定の状況「計画は負けたら終わり」

 暫定的だが、今後の構想では9月に元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と日本で対戦し、年末にサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に5階級制覇を懸けて挑戦。さらに来年春、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とスーパーバンタム級で対戦する計画がある。しかも東京D開催の夢プランだ。

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 負ければ次のチャンスが来るかわからないボクシングにおいて、先が3試合も“内定”しているのは極めて異例。需要がある世界的選手の証しだ。

「しかも楽な試合がないですからね。それはプレッシャーにもなるけど、モチベーションにもなる。普通の選手はここまで決まらないですから。自分はそこをプラスと捉えています。その計画は負けたら終わり。そうならないためにも気が抜けない」

 スパーリングは日本で仕上げ、4年前のラスベガス開催と同じく試合10日ほど前に渡米予定。前WBA世界バンタム級王者の弟・拓真、元WBOアジアパシフィック&日本スーパーライト級王者のいとこ・浩樹(ともに大橋)もサポートで帯同してもらう。

 4度目の4団体同時防衛に成功すれば、カネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)に並ぶ世界最多記録。KO防衛なら、元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)を超える歴代単独最多の世界戦通算23KOとなる。

 歴史的偉業にも「思うことはないですね。記録を狙って試合をするわけではない」といつも通り泰然自若。大事なのは本場のファンを沸かせることだ。

「KOでも、判定でも、魅せるボクシングをしていきたい」

 いまだ成長を続けるモンスターの強さを米国人の脳裏に刻む。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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