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韓国プロ野球チームが選手に突き付ける“日本との差” 成長促す宮崎での日々「まず己を知って…」

ロッテの国際担当、キム・テヒョン氏【提供:PLM】
ロッテの国際担当、キム・テヒョン氏【提供:PLM】

初めて宮崎に来た韓国ロッテ「真剣な試合経験が魅力」

 今回初めて「球春みやざきベースボールゲームズ」に参加した球団も、日本との交流を通じて若手の底上げを図りたいという事情は同じだ。釜山に本拠地を置くロッテ・ジャイアンツは、千葉ロッテと運営する企業グループが同じことから姉妹球団とみなされており、今回は両者の対戦も組まれた。

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 リーグの事務局を担う宮崎市観光協会からの、韓国から2チームを迎えたいという提案を受け入れ今回の初参加につながった。今春はまず台湾でキャンプイン。2月下旬に宮崎入りし実戦をこなした。

 球団で国際業務を担当するキム・テヒョン氏は「NPBチームとの真剣な試合経験を積めることが魅力的です。1軍が参加していますし、いいチームとレベルの高い選手が集まる練習試合だと思います。開幕前に実戦経験を積めることが魅力的です」と口にする。

 ロッテは韓国の阪神とも評されるほどファンが熱狂的なチーム。近年チーム成績は低迷しているが、若い選手の成長には、やはり日本のチームとの対戦経験を積ませたいと考えている。

「宮崎での春季、秋季キャンプに加えて、フェニックスリーグにも参加したいと考えていますが、現在はまだ空きがなく、待機している状況です」。昨年は日向市で秋季キャンプを行っており、今年も実施の方向だという。

 韓国は近年、代表チームが成績を伸ばせずにいる。2023年春のワールド・ベースボール・クラシックでは2大会連続の1次ラウンド敗退に終わった。2008年の北京五輪で金メダルに輝いてから17年、若い選手の台頭が求められている。斗山には昨季新人王に輝いた19歳のキム・テギョン投手、ロッテにはプレミア12の韓国代表に選ばれたユン・ドンヒ外野手ら期待の選手がいる。宮崎での出会いは、また熱い日韓の激突にもつながっていく。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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