フォロワー急増の24歳、青木香奈子が救っていた「親友」の秘話 一度は諦めたプロで「また、戦いたくて」
23日まで千葉・紫CCすみれCで行われた女子ゴルフの国内ツアー・Vポイント×SMBCレディスは吉田優利(エプソン)がツアー4勝目を飾って幕を閉じた。吉田、勝みなみ、渋野日向子ら米ツアーメンバーも参戦した試合で、プロデビュー戦の青木香奈子(マイナビ)は13位と大健闘。そして、キャディーを務めた友人の木下夏帆さんに「刺激」を与えていた。昨年11月、6度目の挑戦でプロテストに合格し、9社のスポンサーが付いた24歳。彼女の頑張りは今、木下さんらプロテスト未合格者の希望になっている。(取材・文=柳田通斉)

Vポイント×SMBCレディスで13位と大健闘
23日まで千葉・紫CCすみれCで行われた女子ゴルフの国内ツアー・Vポイント×SMBCレディスは吉田優利(エプソン)がツアー4勝目を飾って幕を閉じた。吉田、勝みなみ、渋野日向子ら米ツアーメンバーも参戦した試合で、プロデビュー戦の青木香奈子(マイナビ)は13位と大健闘。そして、キャディーを務めた友人の木下夏帆さんに「刺激」を与えていた。昨年11月、6度目の挑戦でプロテストに合格し、9社のスポンサーが付いた24歳。彼女の頑張りは今、木下さんらプロテスト未合格者の希望になっている。(取材・文=柳田 通斉)
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最終日。青木がアテストをしている間に、木下さんが先にクラブハウスへ戻ってきた。その表情は充実感に満ちていた。
「本当に楽しかったですし、とても勉強になりました。私もまた挑戦して『ここ(レギュラーツアー)でプレーしたい』と思いました」
宮崎県出身の青木と熊本県出身の木下さんは、同学年の親友。ジュニア時代からの実績は木下さんの方が上だった。だが、昨年のプロテストで明暗が分かれた。合格した青木に対し、木下さんは7月の1次予選を不通過。1年に1度しかないテストで力を出せなかったショックで、ゴルフから離れることを決断した。
「実際にその日から12月までは、1度もクラブを握りませんでした。香奈子ちゃんに声を掛けてもらうまでは……」
合格した青木は、木下さんに「環境を変えて、また挑戦してみては。そのために人を紹介することもできるから」と連絡をしていた。理由は明確だった。
「私自身が宮崎から離れて関東で試合出場を重ねるようになって、変われたからです。もともと、夏帆ちゃんは私よりもすごい選手。メンタルも強いですし、このまま諦めるのはもったいない。試合数を増やせば『合格できる』と思ったので」